📉 3月9日 東京株式市場:日経平均、5万2000円台へ続落の懸念。イラン新指導者選出と原油100ドル突破が直撃
[東京 9日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、中東情勢の深刻な悪化と「金融の連鎖不安」という二重苦に見舞われ、非常に厳しいスタートとなる見通しです。
日経平均株価の予想レンジは5万2000円 ― 5万4000円。先週末の反発分を打ち消し、再び下値を探る展開が想定されています。
INDEX
- 0.1 💡 相場を揺るがす「3つの緊急事態」
- 0.2 📊 今週の注目スケジュール
- 0.3 🔍 投資家が注視すべき「避難先と警戒先」
- 0.4 💡 相場を暗転させた「3つのメガ・ショック」
- 0.5 📊 主要指数の終値(2026年3月9日)
- 0.6 🔍 個別銘柄の明暗:暴落の中の「買収期待」
- 0.7 📅 明日(3月10日)の焦点:底打ちか、さらなる瓦解か
- 0.8 💡 相場のリバウンドを支えた「3つの要因」
- 0.9 📊 主要指数の終値(2026年3月10日)
- 0.10 🔍 本日の注目銘柄ハイライト
- 0.11 📅 明日(3月11日)の焦点:米CPIという「真実の瞬間」
- 0.12 💡 本日の相場を支えた「3つのポジティブ・サプライズ」
- 0.13 📊 主要指数の終値(2026年3月11日)
- 0.14 🔍 本日の注目銘柄ハイライト
- 0.15 📅 明日(3月12日)の焦点:米CPI後の「真実の審判」
- 0.16 💡 相場を押し下げた「3つの懸念材料」
- 0.17 📊 主要指数の終値(2026年3月12日)
- 0.18 🔍 本日の注目銘柄:明暗を分けた「決算発表」
- 0.19 📅 明日(3月13日)の焦点:メジャーSQ算出と「有事の週末」
- 0.20 💡 相場を凍りつかせた「イラン新体制」の初声明
- 0.21 📊 主要指数の終値(2026年3月13日)
- 0.22 🔍 本日の注目銘柄:混迷の中の「攻めと守り」
- 0.23 📅 来週(3月16日〜)の焦点:「有事の常態化」と新政権の対応
- 1 🗓️ 3月16日週 市場展望:中東リスクvs半導体イベント。二番底か、AI再点火か
💡 相場を揺るがす「3つの緊急事態」
1. イラン新指導者にモジタバ師:反米路線の継承と原油高
週末8日、殺害されたハメネイ師の後継として、次男のモジタバ・ハメネイ師が新たな最高指導者に選出されたと報じられました。
市場の反応: 革命防衛隊と近い保守強硬派の選出により、「停戦」への期待が霧散。原油価格(WTI先物)は約3年8か月ぶりに1バレル=100ドルの大台を突破しました。
日本株への影響: エネルギーコストの暴騰が、製造業を中心とする日本企業の利益を圧迫するとの懸念が強まっています。
2. ブラックロックの「引き出し制限」:プライベートクレジットへの疑心
世界最大の資産運用会社ブラックロック<BLK.N>が、主力の債券ファンドにおいて投資家からの解約請求が急増したため、資金引き出しを制限したと伝わりました。
金融不安の再燃: 先週の英MFS破綻、ブラックストーンの解約問題に続くこのニュースは、不透明な「プライベートクレジット(非公開債権)」市場全体の流動性危機を連想させ、銀行株や証券株に強い売り圧力をかけそうです。
3. 「メジャーSQ」を控えた先物の荒い値動き
今週金曜日(13日)には、先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出を控えています。
ボラティリティ: 混乱する情勢下で、ヘッジファンドなどによる思惑的な先物売りが出やすく、指数の振れ幅が通常以上に大きくなるリスク(オーバーシュート)に警戒が必要です。
📊 今週の注目スケジュール
| 月日 | 重要イベント・指標 | 市場への影響 |
| 3/9 (月) | 中東情勢を受けた寄り付き | イラン新体制発表後の初の取引 |
| 3/11 (水) | 米2月消費者物価指数 (CPI) | 原油高を受けた物価の伸びが焦点 |
| 3/13 (金) | メジャーSQ算出 | 需給要因による乱高下の可能性 |
🔍 投資家が注視すべき「避難先と警戒先」
⚠️ 警戒: 輸送用機器(自動車)、空運、精密機器。原油高とインフレ懸念が直撃します。
🛡️ 避難/注視: 資源開発(INPEXなど)。原油100ドル突破で唯一の買い材料となります。また、下落局面での企業の自社株買いが、どの水準で下支えに入るかが唯一の救いとなる可能性があります。
📉 3月9日 東京株式市場:日経平均、歴代3位の下げ幅「2892円安」。イラン強硬体制とAI懸念が直撃
[東京 9日 ロイター] – 週明けの東京株式市場で日経平均株価は大幅に反落し、前営業日比2892円12銭安の5万2728円72銭で取引を終えました。下落幅は一時4200円を超え、終値ベースでも歴代3位の記録的な暴落となりました。
週末のイラン最高指導者選出を受けた原油100ドル突破に加え、米AI大手によるデータセンター拡張中止という「二重の衝撃」が、歴史的な売りパニックを引き起こしました。
💡 相場を暗転させた「3つのメガ・ショック」
1. イラン新体制ショック:原油高と「スタグフレーション」の恐怖
イランの新最高指導者に、保守強硬派のモジタバ・ハメネイ氏が選出されたことで、融和期待が完全に消失。
原油高: WTI原油先物が100ドルを突破。
懸念: コストプッシュ型インフレと景気後退が重なる「スタグフレーション」への懸念が再燃し、製造業を中心にほぼ全業種が投げ売りされました。
2. AIバブルへの冷や水:オラクル・OpenAIの計画中止報道
米オラクルとオープンAIが、テキサス州での主力データセンター拡張計画を取りやめたとの報道が追い打ちをかけました。
市場の反応: これまで相場を支えてきた「AI需要の無限成長」という前提が揺らぎ、アドバンテスト<6857.T>(11%超安)やフジクラ<5803.T>(10%近く下落)などの関連銘柄が軒並み暴落しました。
3. 救いの手は「G7共同備蓄放出」への協議
下げ一巡後、引けにかけて下げ幅を縮小させたのは、G7財務相による緊急石油備蓄の共同放出協議のニュースでした。
効果: IEA(国際エネルギー機関)との連携による供給不安解消への期待から、急騰していた原油価格が一服。これが、日経平均を5万1000円台の安値から買い戻す要因となりました。
📊 主要指数の終値(2026年3月9日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 | 備考 |
| 日経平均株価 | 52728.72 | -2892.12 | -5.19% | 歴代3位の下げ幅 |
| TOPIX | 3575.84 | -141.09 | -3.80% | 全33業種が値下がり |
| グロース250指数 | 743.09 | -27.71 | -3.59% | リスクオフで新興も沈む |
| 売買代金 | 9.67兆円 | パニックを伴う巨額商い |
🔍 個別銘柄の明暗:暴落の中の「買収期待」
📉 暴落の主導:
アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン。3銘柄だけで日経平均を約1292円押し下げ。AI成長神話への疑念が直撃。
🚀 逆行高:
ローム<6963.T>(7%超高): デンソーによる買収提案報道が引き続き強力な材料となり、この地合いでも独歩高を演じました。
ZOZO<3092.T>: 景気左右されにくい内需の一部に消極的な消去法買い。
📅 明日(3月10日)の焦点:底打ちか、さらなる瓦解か
米国の対イラン声明: モジタバ体制に対し、トランプ政権がどのような強硬姿勢(あるいは制裁)を打ち出すか。
米CPI(消費者物価指数)前夜の警戒: 水曜日の物価統計を前に、今夜の米市場がAI株の売りをどう消化するかが、明日の寄り付きを左右します。
自社株買いの「防波堤」: 5万2000円を割り込んだ水準で、国内企業の自社株買いや、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランス買いが機能するか。
📈 3月10日 東京株式市場:日経平均、1519円高の急反発!原油安と「日本株の底力」で5.4万円奪還
[東京 10日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は大幅に反発し、前営業日比1519円67銭高の5万4248円39銭で取引を終えました。
昨日の歴代3位となる2800円超の暴落を受け、朝方から強烈な自律反発狙いの買いが先行。G7による石油備蓄放出の協議などを受けて原油価格の上昇が一服したことが、投資家の「過度な恐怖」を和らげました。後場は米株先物の軟調さから上げ幅を縮小したものの、終日5万4000円台を維持し、市場の底堅さを示しました。
💡 相場のリバウンドを支えた「3つの要因」
1. 原油価格の落ち着き:スタグフレーション懸念の後退
G7財務相が国際エネルギー機関(IEA)と連携し、石油備蓄の共同放出を検討しているとの報道が効を奏しました。
影響: 一時100ドルを突破した原油価格が下落したことで、エネルギーコスト増による企業業績悪化への懸念が和らぎ、幅広い業種に買い戻しが入りました。
2. 「高市政権×企業業績」のファンダメンタルズ再評価
ストラテジストからは「地政学リスクは外部要因。高市政権の政策期待や良好な企業業績といった日本固有の強みは揺らいでいない」との声が聞かれました。
視点: 昨日の暴落でPER(株価収益率)などの割安感が強まったことも、海外投資家による押し目買いを誘発しました。
3. 電線・半導体株の「AI再評価」
前日の「OpenAIの拡張中止報道」で売られすぎた銘柄に、早くも修正買いが入りました。
注目: 古河電気工業<5801.T>や住友電気工業<5802.T>などの電線株が大幅高。データセンターの長期的需要は揺るがないとの見方が優勢となりました。
📊 主要指数の終値(2026年3月10日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 54248.39 | +1519.67 | +2.88% |
| TOPIX | 3664.28 | +88.44 | +2.47% |
| グロース250指数 | 772.53 | +29.44 | +3.96% |
| 売買代金 | 7.71兆円 | 乱高下を経て、買い戻しが活発化 |
🔍 本日の注目銘柄ハイライト
🚀 大幅反発:
古河電工、住友電工:電線セクター。電力網整備への期待から買い。
キオクシアHD<285A.T>、レーザーテック<6920.T>:半導体関連の主力が力強くリバウンド。
アドバンテスト、東京エレクトロン:前日の下げを半分以上取り戻す展開。
📉 軟調(逆行安):
ラクス<3923.T>、マネーフォワード<3994.T>:米国のSaaS(クラウドソフト)株安の流れを引き継ぎ、国内の成長株の一部は利益確定売りに押されました。
🍱 M&A:
コロワイド<7616.T>: 「珈琲館」運営会社を440億円で買収すると発表し、小幅高。外食産業の再編に関心が集まっています。
📅 明日(3月11日)の焦点:米CPIという「真実の瞬間」
今週の乱高下を経て、マーケットの関心は「インフレ」という最大のテーマに戻ります。
米2月消費者物価指数(CPI)発表:
日本時間明晩。原油高の影響が反映されているか、またインフレ鈍化の傾向が続いているか。この数字が「米FRBの利下げ時期」を決定づけ、日本株の次の一歩を決めます。
イラン新体制の「出方」:
モジタバ・ハメネイ氏の就任後、初の対外声明などが出るか。地政学リスクは依然として「ボラティリティの源」です。
SQ(特別清算指数)算出に向けた需給:
金曜日のメジャーSQを控え、先物主導で激しく上下する「荒っぽい値動き」が続く可能性があります。
📈 3月11日 東京株式市場:日経平均5万5000円台を奪還!「石油備蓄放出」と「オラクル好感」で連騰
[東京 11日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は2日続伸し、前営業日比776円98銭高の5万5025円37銭で取引を終えました。心理的節目である5万5000円の大台を回復しています。
中東情勢への警戒感から週初に大きく売り込まれた反動に加え、国際エネルギー機関(IEA)による過去最大規模の石油備蓄放出の動きや、米IT大手オラクルの良好な見通しが支援材料となりました。一時は**1496円高(5万5745円)**まで上値を追うなど、AI・半導体関連株を中心に強い買い戻しが入りました。
💡 本日の相場を支えた「3つのポジティブ・サプライズ」
1. 石油備蓄の「過去最大規模」放出提案
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が、IEAが過去最大規模の石油備蓄放出を提案したと報じました。
市場の反応: WTI原油先物価格が軟化したことで、コストプッシュ・インフレへの過度な懸念が後退。輸送用機器や製造業全般の安心感に繋がりました。
2. 米オラクル好決算で見直された「AI・データセンター需要」
米オラクル<ORCL.N>が発表した好調な業績見通しを受け、前日に「拡張中止報道」で急落していた日本の関連銘柄へ資金が還流しました。
物色の矛先: 古河電気工業<5801.T>、フジクラ<5803.T>といった電線株が大幅高となり、AIインフラ需要の根強さを再確認する形となりました。
3. 任天堂(7974)の「新作ヒット」期待
主力株では、任天堂が大幅高となり指数の下支えに寄与しました。
材料: 新作ゲームの販売動向が極めて好調であるとの観測が広がり、景気動向に左右されにくいエンターテインメント株として選好されました。
📊 主要指数の終値(2026年3月11日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 55025.37 | +776.98 | +1.43% |
| TOPIX | 3698.85 | +34.57 | +0.94% |
| グロース250指数 | 780.04 | +7.51 | +0.97% |
| 売買代金 | 7.30兆円 | 買い戻しを伴う活発な取引 |
🔍 本日の注目銘柄ハイライト
🚀 続伸:
古河電工、フジクラ:前日のリバウンドから一段高。データセンター関連の強気姿勢が継続。
アドバンテスト<6857.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>:指数寄与度の高い値嵩株が堅調。
JX金属<5016.T>:半導体材料の増産方針がポジティブに受け止められました。
📉 軟調:
富士通<6702.T>、NEC<6701.T>:ソフトウェア・ITサービス関連は米株安の流れを引き継ぎ、買いの勢いが限定的でした。
銀行・保険: 景気敏感株への資金シフトの裏側で、金利見通しの不透明感から小幅安。
📅 明日(3月12日)の焦点:米CPI後の「真実の審判」
今夜、世界が注目する米2月消費者物価指数(CPI)が発表されます。
米CPIの結果と市場反応:
原油高を背景にインフレが予想を上振れれば、米利下げ期待が後退し、明日の東京市場は再び「グロース株売り」に見舞われるリスクがあります。逆に落ち着いた数字なら、日経平均は5万6000円を目指す足がかりとなります。
メジャーSQ前日の攻防:
明日は金曜日のメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に、先物のポジション調整が激化します。意図せぬ乱高下に注意が必要です。
地政学リスクの「二番底」警戒:
ストラテジストも指摘するように、イラン・イスラエル情勢は依然として不透明。ポジティブなニュースだけでなく、突発的な軍事行動の報道に神経質な展開が続きます。
📉 3月12日 東京株式市場:日経平均反落、「原油とSQ」の荒波に揉まれ5.4万円台へ
[東京 12日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は3営業日ぶりに反落し、前営業日比572円41銭安の5万4452円96銭で取引を終えました。
昨晩発表された米CPI(消費者物価指数)は市場予想の範囲内だったものの、足元で再上昇した原油価格が重石となりました。明日に「メジャーSQ(特別清算指数)」の算出を控え、需給面での思惑も交錯。一時**1229円安(5万3796円)**まで売り込まれるなど、ボラティリティの高さが際立つ一日となりました。
💡 相場を押し下げた「3つの懸念材料」
1. 原油価格の「反転上昇」とスタグフレーション懸念
IEAによる石油備蓄放出のニュースで一旦落ち着いた原油価格でしたが、中東での戦闘継続を背景に再び上昇。
市場の反応: 「原油高=コスト増=消費抑制」というスタグフレーション(不況下の物価高)への警戒感が再燃。特に原油動向に敏感な日本株は、先物主導で売りが加速しました。
2. メジャーSQ前日の「需給の歪み」
明朝のSQ算出を前に、機関投資家やヘッジファンドによるポジション調整の売買が活発化しました。
状況: プライム市場の9割超(1473銘柄)が値下がりするほぼ全面安の展開。方向感の定まらない中で、指数の下げ幅が拡大しやすい不安定な地合いとなりました。
3. 主力株・金融株への利益確定売り
これまで相場を牽引してきた半導体セクターや、金利先高観で買われていた銀行株に、週末・SQ前の換金売りが出ました。
銘柄: 東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、三菱UFJ<8306.T>などが揃って軟調となり、指数を押し下げました。
📊 主要指数の終値(2026年3月12日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 54452.96 | -572.41 | -1.04% |
| TOPIX | 3649.85 | -49.00 | -1.32% |
| グロース250指数 | 761.15 | -18.89 | -2.42% |
| 売買代金 | 7.40兆円 | SQ前日の思惑買い・売りで高水準 |
🔍 本日の注目銘柄:明暗を分けた「決算発表」
🚀 逆行高:
京都フィナンシャルグループ<5844.T>:業績見通しの上方修正を発表。銀行株が軟調な中で独歩高を演じました。
鉱業・電気・ガス: 原油高の恩恵や、ディフェンシブな特性から数少ない値上がり業種となりました。
📉 暴落:
ANYCOLOR<5032.T>:2026年4月期の業績予想引き下げが嫌気され、15%超の急落。成長期待の強かった「VTuber関連」への冷や水となりました。
📅 明日(3月13日)の焦点:メジャーSQ算出と「有事の週末」
メジャーSQ値の決定:
明朝、日経平均先物・オプション3月物の清算価格が決まります。算出後の「寄り付き」から、新たなトレンド(SQ値を超えて上昇できるか)が発生するかが最大の焦点です。
週末のリスク回避:
中東情勢は依然として流動的。土日に新たな軍事行動が起きるリスクを警戒し、週越しを避ける売りが出やすい時間帯となります。
レンジの維持:
市場関係者からは**「5万2500円〜5万5500円」**のレンジ内推移との声が出ています。5万4000円を死守し、週を終えられるかが注目されます。
📉 3月13日 東京株式市場:日経平均続落、5万4000円割れ。「ホルムズ海峡封鎖」声明で緊迫の週末へ
[東京 13日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は続落し、前営業日比633円35銭安の5万3819円61銭で取引を終えました。
注目のメジャーSQ(特別清算指数)算出日でしたが、市場の関心は再び悪化する中東情勢に。イランの新指導者による「ホルムズ海峡の封鎖継続」示唆という極めて強い声明を受け、リスク回避の売りが加速。一時**1166円安(5万3286円)**まで沈む場面もありました。
💡 相場を凍りつかせた「イラン新体制」の初声明
1. モジタバ・ハメネイ師の強硬姿勢
イランの新最高指導者に選出されたモジタバ・ハメネイ師が、就任後初の声明を発表しました。
衝撃の内容: 世界の原油輸送の要衝であるホルムズ海峡の封鎖を「敵への圧力手段として継続すべき」と明言。
市場の解釈: これまでの「一時的な衝突」から「物流網の長期遮断」へとリスクの質が変化したと捉えられ、石油依存度の高い日本経済への打撃を懸念した売りが広がりました。
2. 円安進行(159円台)も輸出株には「逆風」
ドル/円は一時159.69円と歴史的な円安水準まで進行しましたが、本来プラスに働くはずの輸出関連株は売られました。
理由: 原油高による輸入コスト増(コストプッシュ・インフレ)と、世界的な景気減速懸念が円安のメリットを完全に打ち消しました。
3. ホンダ(7267)の「初赤字」ショック
主力株では、前日に初の通期最終赤字転落を発表したホンダが5%超安と急落。
背景: 原油高に伴う物流コスト増と、中東混乱によるサプライチェーン断絶が自動車業界に影を落としていることを象徴する動きとなりました。
📊 主要指数の終値(2026年3月13日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 53819.61 | -633.35 | -1.16% |
| TOPIX | 3629.03 | -20.82 | -0.57% |
| グロース250指数 | 757.51 | -3.64 | -0.48% |
| 売買代金 | 7.63兆円 | SQ算出と週末ヘッジ売買で活発 |
🔍 本日の注目銘柄:混迷の中の「攻めと守り」
🚀 逆行高:
フジクラ<5803.T>(3%超高):光ファイバーへの巨額増産投資を発表。データセンター需要への強気な姿勢が評価されました。
信越化学、レーザーテック:半導体関連の中でも、独自の競争力を持つ銘柄には押し目買いが入りました。
鉱業・石油・石炭: ホルムズ海峡リスクを受け、エネルギー資源セクターが値上がり上位を占めました。
📉 大幅安:
東京エレクトロン、アドバンテスト:指数寄与度の高いハイテク株はリスクオフの換金売りに。
空運・輸送用機器: 燃料高の影響を直撃する業種は軒並み軟調。
📅 来週(3月16日〜)の焦点:「有事の常態化」と新政権の対応
今週は2月下旬の最高値から一転、中東情勢に振り回された一週間でした。
「魔の週末」のヘッドライン:
市場では「週末に新たな軍事行動が起きやすい」との警戒が定着しています。月曜日の寄り付きは、土日のニュース次第となる極めて不安定な状態です。
高市政権の追加緊急対策:
原油100ドル、円安160円迫る中、政府がガソリン補助金の拡充や、中東和平への外交的イニシアチブをどう打ち出すかが焦点です。
ホルムズ海峡の「実態」:
実際に商船の通航阻止や拿捕が頻発し始めれば、日経平均は再び5万2000円を試す二番底形成のシナリオが現実味を帯びます。
🗓️ 3月16日週 市場展望:中東リスクvs半導体イベント。二番底か、AI再点火か
今週(3月16日〜20日)の東京株式市場は、「有事の常態化」を試される週となります。モジタバ・ハメネイ新体制による強気声明で緊迫する中、市場の関心は再び日米の金融政策と半導体セクターの巨大イベントへと移ります。
日経平均の予想レンジは5万2000円 ― 5万6000円。下値では75日移動平均線(約5万3000円近辺)のサポートが意識される一方、上値は原油価格次第という「原油連動相場」が続く見込みです。
🏛️ 来週の「二大中銀会合」:無難通過がメインシナリオ
中東情勢という巨大な不確実性を前に、中央銀行がサプライズを仕掛ける可能性は低いと見られています。
🇺🇸 FOMC(17-18日): 政策金利は据え置きの公算大。パウエル議長が、原油100ドル超えによるインフレ再燃をどの程度警戒し、利下げ時期の言及をどう変化させるかが焦点です。
🇯🇵 日銀決定会合(18-19日): 現状維持が濃厚。植田総裁の記者会見では、**「コストプッシュ型インフレ」**への警戒感と、賃上げ(春闘回答)を踏まえた次の一手のタイミングについて質問が集中しそうです。
💻 半導体・AI株に「再起」のチャンス:エヌビディア&マイクロン
今週、歴史的暴落の引き金となったAI・半導体セクターには、強力な反転材料が控えています。
NVIDIA「GTC 2026」(16-19日):
世界最大のAIカンファレンスがサンノゼで開催。ジェンスン・フアンCEOの基調講演(日本時間17日未明)で、次世代AIチップや「フィジカルAI(ロボティクス)」に関する新発表があれば、売り込まれた半導体関連株への強力な買い戻し要因となります。
マイクロン・テクノロジー決算(18日):
日本時間19日早朝に発表。AIサーバー向け高帯域幅メモリ(HBM)の需要が堅調であれば、アドバンテストや東京エレクトロンといった国内主力株の動意づきが期待できます。
📊 来週の主要スケジュール
| 月/日 | 🇯🇵 日本 | 🇺🇸 米国・海外 |
| 3/16 (月) | 1月機械受注 | NVIDIA「GTC 2026」開幕 |
| 3/17 (火) | 2月訪日外客数 | FOMC(~18日) / 2月小売売上高 |
| 3/18 (水) | 日銀決定会合(~19日) | 米マイクロン決算(引け後) |
| 3/19 (木) | 植田総裁 記者会見 | フィラデルフィア連銀景気指数 |
| 3/20 (金) | (春分の日で休場) | 米2月中古住宅販売件数 |
🔍 投資戦略:リスクの質を見極める
🛡️ ディフェンシブの再点火: 原油高・インフレ局面では、商社、資源開発、電力といった業種が引き続き下値の堅さを見せそうです。
⚠️ ホルムズ海峡リスク: イランの声明通りに拿捕や封鎖が現実味を帯びた場合、予想レンジ下限の5万2000円を割り込む「二番底」への警戒が必要です。
💡 注目セクター: 週初はNVIDIAイベントへの期待から半導体・電線株に注目。週末金曜日が祝日のため、木曜日のポジション整理には注意してください。
- 1
- 2
