INDEX
- 0.1 🏛️ 今週(3月2日週)の市場展望:要点まとめ
- 0.2 📊 投資家の視点:注視すべきポイント
- 0.3 💡 相場を冷え込ませた「2つの負の連鎖」
- 0.4 📊 主要指数の終値(2026年3月2日)
- 0.5 🔍 本日の注目銘柄:有事の選別
- 0.6 📅 明日(3月3日)以降の焦点:今夜の米ISMと報復の連鎖
- 0.7 💡 相場を暗転させた「3つの深刻な懸念」
- 0.8 📊 主要指数の終値(2026年3月3日)
- 0.9 🔍 本日の注目銘柄:全業種下落の中の「逆行高」
- 0.10 📅 明日(3月4日)の焦点:「有事」の行方と米ISM非製造業
- 0.11 💡 相場を崩壊させた「4つの負の連鎖」
- 0.12 📊 主要指数の終値(2026年3月4日)
- 0.13 🔍 個別銘柄の明暗:全面安の中の「一筋の光」
- 0.14 📅 明日(3月5日)の焦点:セリング・クライマックス(底打ち)なるか
- 0.15 💡 潮目を変えた「3つのプラス材料」
- 0.16 📊 主要指数の終値(2026年3月5日)
- 0.17 🔍 本日の注目銘柄:明暗を分けた「業種移動」
- 0.18 📅 明日(3月6日)の焦点:週末の「雇用統計」と5.6万円の壁
- 0.19 💡 今週のフィナーレを彩った3つの注目材料
- 0.20 📊 主要指数の終値(2026年3月6日)
- 0.21 🔍 本日の注目銘柄ハイライト
- 0.22 📅 来週(3月9日〜)の焦点:セリング・クライマックスは脱したか?
- 1 📅 3月9日週 市場展望:嵐の後の「底固め」と米CPIへの警戒
🏛️ 今週(3月2日週)の市場展望:要点まとめ
中東情勢の緊迫化により、日経平均は「5万9000円突破」への期待から一転、下値の堅さを試す一週間となります。
1. 相場のメインシナリオ
予想レンジ: 5万6000円 〜 5万8000円
地政学リスクの直撃: 東京市場は、週末の攻撃後、世界で最初に開く主要市場となるため、週初はリスク回避の売りが集中しやすくなります。
原油・為替の連動: 原油価格の急騰や、有事のドル買い(または円買い)の動きが投資家心理に強く影響します。
2. 「AI疲れ」と物色の変化
半導体株の足踏み: エヌビディアの好決算後、材料出尽くし感から株価が軟調となっていることで「AI疲れ」が指摘されています。
景気敏感株へのシフト: 今夜発表の米2月ISM製造業景気指数で景気の強さが確認されれば、これまで出遅れていた外需関連や景気敏感株への資金シフトが期待されます。
3. 注目スケジュール:マクロ指標の波状攻撃
中東情勢のニュースに神経を尖らせつつ、以下の重要指標をこなす必要があります。
🇯🇵 日本: * 2月の東京都区部CPI、完全失業率の発表。
🇺🇸 米国: * 2日: ISM製造業景気指数
6日: 2月雇用統計(ウォーシュ新FRB体制の試金石)
決算: ブロードコム(ハイテク株のセンチメントに影響)
🇨🇳 中国: * 全国人民代表大会(全人代)の開幕。高市政権が中国との緊張感を高める中、中国側の経済対策や対抗措置が注目されます。
📊 投資家の視点:注視すべきポイント
「これまでの株高を牽引してきたリフレ期待やAI期待が、地政学リスクという大きな冷や水によって試される一週間。売り一巡後に、中東情勢のさらなるエスカレーションが回避される兆しが見えるかが焦点となります」(市場関係者)
📉 3月2日 東京株式市場:日経平均5日ぶり反落、「イラン攻撃」と「英金融不安」のダブルパンチ
[東京 2日 ロイター] – 週明けの東京株式市場で日経平均株価は5営業日ぶりに反落し、前営業日比793円03銭安の5万8057円24銭で取引を終えました。
週末の米国・イスラエルによるイラン攻撃という衝撃的なニュースを受け、寄り付き直後はリスク回避の売りが殺到。一時、前日比**1564円安(5万7285円)**まで暴落する場面がありました。その後は押し目買いで下げ渋ったものの、英国での金融機関破綻のニュースも重なり、終始重苦しいムードに包まれた一日となりました。
💡 相場を冷え込ませた「2つの負の連鎖」
1. 中東地政学リスクの直撃
週末の攻撃を受け、東京市場は世界で最初に開く主要市場として「リスクオフの最前線」となりました。
セクターへの影響: 燃料コスト増と航路混乱を懸念し、日本航空(JAL)<9201.T>やANA<9202.T>などの空運株が大幅安。一方、原油高メリットを受ける鉱業や、輸送ルートの迂回による運賃上昇を期待した海運は逆行高となりました。
防衛関連: 有事への警戒感から、三菱重工業<7011.T>やIHI<7013.T>には資金が逃避し、堅調に推移しました。
2. 英金融会社「MFS」破綻による連鎖警戒
中東情勢に加え、先週末に報じられた英国の住宅ローン専門会社マーケット・フィナンシャル・ソリューションズ(MFS)の経営破綻が、日本の銀行株にも影を落としました。
金融株への波及: 欧米市場で金融システムへの不透明感が強まった流れを引き継ぎ、みずほFG<8411.T>や野村HD<8604.T>などが大幅下落。最高値圏にあった日本株にとって、格好の利益確定売りの口実となりました。
📊 主要指数の終値(2026年3月2日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 58057.24 | -793.03 | -1.35% |
| TOPIX | 3898.42 | -40.26 | -1.02% |
| グロース250指数 | 768.64 | -9.06 | -1.16% |
| 売買代金 | 8.63兆円 | パニック売りをこなしつつも大商い |
🔍 本日の注目銘柄:有事の選別
🚀 逆行高:
三菱重工業、IHI:防衛・重工。地政学リスク下での「国策銘柄」としての強さを発揮。
INPEX<1605.T>: 原油価格の上昇を織り込み、エネルギー関連に買い。
📉 大幅安:
日本航空、ANA: 燃料高と地政学リスクによる渡航制限を警戒。
アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>:指数寄与度の高いハイテク株は、リスクオフの場面で換金売りの対象となりました。
📅 明日(3月3日)以降の焦点:今夜の米ISMと報復の連鎖
米2月ISM製造業景気指数(今夜):
中東情勢で揺れる中、米国の景気実態がどうなっているか。強い数字が出れば、景気敏感株の買い戻しに繋がる可能性があります。
イランの次の一手:
週末の攻撃に対するイラン側の報復措置がどの程度の規模になるか。市場はさらなるエスカレーションを最も警戒しています。
英金融不安の広がり:
破綻したMFSの問題が局所的なものに留まるか、他の金融機関へ波及するか。今夜の欧米市場での銀行株の動きが、明日の日本の金融セクターの運命を決めます。
📉 3月3日 東京株式市場:日経平均、歴史的暴落で5.6万円台へ。中東緊張で「世界同時株安」の様相
[東京 3日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は大幅に続落し、前営業日比1778円19銭安の5万6279円05銭で取引を終えました。下落幅は一時1965円に達し、東証プライム銘柄の9割超が値下がりする全面安の展開となりました。
先週末からの米国・イスラエルによるイラン攻撃に加え、報復の連鎖による情勢の泥沼化・長期化懸念が市場を直撃。ホルムズ海峡の封鎖リスクに伴う原油急騰が世界経済に「スタグフレーション(不況下の物価高)」を招くとの恐怖が、パニック的な売りを誘いました。
💡 相場を暗転させた「3つの深刻な懸念」
1. ホルムズ海峡封鎖リスクと原油急騰
イランとの対立激化により、世界の原油輸送の要所であるホルムズ海峡の混乱が現実味を帯びてきました。
日本への影響: 石油の中東依存度が高い日本経済にとって、エネルギーコストの上昇は企業収益を直撃します。このため、他国市場以上に日本株への売り圧力が強まりました。
セクター: 輸送用機器(自動車)や電気機器など、製造コスト増が懸念される輸出主力株が軒並み急落しました。
2. 「世界同時株安」の連鎖
時間外取引での米株先物や主要アジア株が連れ安となる中、日本市場でもリスク回避の売りが止まらない「負のスパイラル」に陥りました。
日銀の動き: こうした混乱の中でも、先週提示されたリフレ派人事案の影響で、日銀による買い支え期待が後退していることも、投げ売りを加速させる一因となりました。
3. 個別企業の需給悪化が追い打ち
住友ファーマ<4506.T>(19%超安): 新株発行登録の発表が、この地合いの中で「最悪のタイミング」となり、需給悪化への懸念からストップ安水準まで売り込まれました。
📊 主要指数の終値(2026年3月3日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 56279.05 | -1778.19 | -3.06% |
| TOPIX | 3772.17 | -126.25 | -3.24% |
| グロース250指数 | 744.33 | -24.31 | -3.16% |
| 売買代金 | 9.80兆円 | パニック売りを伴う巨額商い |
🔍 本日の注目銘柄:全業種下落の中の「逆行高」
🚀 逆行高(わずか4%の銘柄):
東京ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>:エネルギー価格上昇局面でのディフェンシブな特性や、資源確保の強みから数少ない買いが入りました。
📉 暴落:
TDK<6762.T>(10%超安):ハイテク株の中でも景気敏感な電子部品が直撃。
マツダ<7261.T>、村田製作所<6981.T>:世界経済の減速懸念から輸出関連が軒並み8〜9%の急落。
📅 明日(3月4日)の焦点:「有事」の行方と米ISM非製造業
地政学リスクの進展:
イランによるさらなる報復や、それに対する米国の再反撃があるか。報道一発で相場が上下する「ヘッドライン・リスク」が極めて高い状態です。
米2月ISM非製造業景気指数(今夜):
製造業に続き、サービス業の景況感がどうなっているか。ここでも強い数字が出ると、皮肉にも「インフレ高止まり=利下げ遠のく」と解釈され、さらなる株安を招く恐れがあります。
「押し目買い」のタイミング:
2週間前の最高値から約3000円近く調整したことで、テクニカル的には「売られすぎ」の領域。しかし、有事の底が見えない中、機関投資家がどの水準で指値を入れるかが注目されます。
📉 3月4日 東京株式市場:日経平均2033円安の歴史的暴落。衆院選後の上昇分を消失
[東京 4日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は3日連続で大幅に続伸し、前営業日比2033円51銭安の5万4245円54銭で取引を終えました。下げ幅は歴代5位を記録し、わずか数日で「高市トレード」による上昇分を全て吐き出す凄惨な結末となりました。
イラン情勢の泥沼化に加え、韓国株の急落、さらに米金融大手のファンド解約問題といった「負の連鎖」が重なり、市場はパニック的な総投げ売りの様相を呈しました。
💡 相場を崩壊させた「4つの負の連鎖」
1. 中東紛争の拡大懸念:湾岸諸国への飛び火
イランによる報復攻撃が軍事施設に留まらず、湾岸諸国の民間インフラ(空港・港湾)にも及んでいるとの報道が、投資家を恐怖に陥れました。
リスク: 一部の中東諸国が対抗措置としての軍事行動を検討していると伝わり、「紛争の広域化」が現実味を帯びたことが、世界的なリスクオフを加速させました。
2. 「ブラックストーン・ショック」の予兆
米投資大手ブラックストーン<BX.N>傘下のプライベートクレジット・ファンドで、異例の規模の解約請求が発生したと報じられました。
連想売り: 「クレジット市場の流動性危機」への警戒から、日本のメガバンク株(みずほFGなど)にも強い売り圧力が波及しました。
3. 日経VIが急騰:2024年8月以来の高水準
市場の恐怖心を示す日経平均ボラティリティー・インデックス(VI)は一時64.21まで急騰。
パニックの指標: 2024年8月の歴史的暴落時に匹敵する水準となり、アルゴリズム取引による機械的な先物売りが下げ幅を増幅させました。
4. アジア市場の動揺と韓国株急落
お隣の韓国市場で株価が急落したことも、外国人投資家による「アジア枠」での一括売却を誘発し、日本株の下押し要因となりました。
📊 主要指数の終値(2026年3月4日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 54245.54 | -2033.51 | -3.61% |
| TOPIX | 3633.67 | -138.50 | -3.67% |
| グロース250指数 | 713.20 | -31.13 | -4.18% |
| 売買代金 | 10.56兆円 | 投げ売りを伴う10兆円超え |
🔍 個別銘柄の明暗:全面安の中の「一筋の光」
📉 主要銘柄の陥落:
ソフトバンクグループ<9984.T>:200日移動平均線を割り込み、トレンド転換が鮮明に。
三菱重工業、三井物産、メガバンク:これまで堅調だった防衛・商社・金融も、キャッシュ化を急ぐ売りに抗えず大幅安。
🚀 逆行高(わずか7%の銘柄):
ニデック<6594.T>: 第三者委員会の報告書公表により「悪材料出尽くし」と捉えられ、この地合いで大幅高。
任天堂<7974.T>: 指数連動売りの対象から外れた自律的な買いが入り、底堅く推移。
📅 明日(3月5日)の焦点:セリング・クライマックス(底打ち)なるか
「売られ過ぎ」シグナルの点灯:
わずか数日で6,000円近い調整を経て、一部のストラテジストからは「衆院選の結果を無視した過剰な売り」との声も出始めています。
米ベージュブック(地区連邦銀行経済報告):
今夜公表される米経済報告が、有事下の米景気をどう描写するか。景気減速が深刻であれば、さらなるドル安・株安の引き金に。
中東情勢の「均衡点」:
報復の連鎖が周辺国を巻き込む「全面戦争」へ発展するのか、あるいは外交努力による沈静化の兆しが見えるか。
📈 3月5日 東京株式市場:日経平均、1032円高の急反発!停戦報道と「売られすぎ」で買い戻し
[東京 5日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反発し、前営業日比1032円52銭高の5万5278円06銭で取引を終了しました。
前日までの3日間で合計4600円超という「パニック的」な暴落を演じていたことで、朝方から自律反発を狙う買いが殺到。取引時間中には一時**2374円高(5万6619円)**まで急騰し、失われた時価総額を一気に取り戻そうとする凄まじいエネルギーを見せました。
💡 潮目を変えた「3つのプラス材料」
1. 【速報】イランによる「停戦協議打診」の報道
米紙ニューヨーク・タイムズが、イランの情報当局が第三国を通じて米CIAに**「停戦条件に関する協議」**を水面下で打診したと報じました。
市場の反応: 「紛争の無限拡大・泥沼化」を最も恐れていた市場にとって、この一報が強力な買い戻しの呼び水となりました。
原油価格: 供給途絶リスクが和らぐとの期待から、高騰していた原油価格が一服。これが投資家心理を大きく改善させました。
2. 米2月ISM非製造業指数が「3年半ぶり高水準」
昨晩発表された米国の景況感指数が56.1と、市場予想を大きく上回り、約3年半ぶりの高水準を記録しました。
評価: 地政学リスク下でも「世界経済のエンジンである米国消費は極めて堅牢」であることが証明され、景気敏感株の買い戻しを後押ししました。
3. 信越化学(4063)の「巨額対米投資」を好感
信越化学工業が、米国で塩化ビニール主原料の新工場建設に**34億ドル(約5300億円)**を投じると発表しました。
意義: 「不透明な情勢下でも攻めの姿勢を崩さない」日本企業の代表格による大型投資は、冷え込んでいた企業業績への期待感を再点火させました。
📊 主要指数の終値(2026年3月5日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 55278.06 | +1032.52 | +1.90% |
| TOPIX | 3702.67 | +69.00 | +1.90% |
| グロース250指数 | 749.61 | +36.41 | +5.11% |
| 売買代金 | 9.06兆円 | 連日の大商いで活発な入れ替え |
🔍 本日の注目銘柄:明暗を分けた「業種移動」
🚀 爆騰:
アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>:暴落からのリバウンドを牽引。
銀行株(三菱UFJなど):米長期金利の上昇を受け大幅高。
グロース市場:**フリー<4478.T>やJTOWER<4485.T>**などの中小型ハイテク株が、日経平均を凌ぐ5%超の猛烈な反発を見せました。
📉 下落(逆行安):
トヨタ自動車<7203.T>、任天堂<7974.T>:円相場が155円台でやや落ち着きを見せたことや、これまでの「避難先」として買われていた反動で、利益確定売りに押されました。
📅 明日(3月6日)の焦点:週末の「雇用統計」と5.6万円の壁
反発に沸いた一日ですが、市場は依然として「有事モード」の中にあります。
2月米雇用統計(今夜):
今週のマクロ指標の総仕上げ。雇用が強すぎると「インフレ再燃=利下げ遠のく」として、再び株価の重石になるリスクがあります。
「5万6000円」の攻防:
テクニカル上の節目である25日移動平均線(約5万6000円)を奪還できるか。本日後場に上げ幅を縮小したことが、戻り売りの強さを示唆しています。
トランプ政権の反応:
イラン側の「対話シグナル」に対し、トランプ政権が懐疑的な姿勢を崩さない場合、再び地政学リスクが再燃する恐れがあります。
📈 3月6日 東京株式市場:日経平均続伸、波乱の1週間を「押し目買い」で締め括る
[東京 6日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均株価は続伸し、前営業日比342円78銭高の5万5620円84銭で取引を終えました。
歴史的な暴落から始まった今週でしたが、週末を前に「さすがに売られすぎ」との見方から値ごろ感に着目した押し目買いが優勢となりました。朝方は中東情勢への警戒から**764円安(5万4513円)**まで下落する場面もありましたが、後場にかけてプラス圏へ浮上。ボラティリティ(変動幅)の激しい一週間を、底堅さを見せて終える形となりました。
💡 今週のフィナーレを彩った3つの注目材料
1. 「高市トレード」再点火を待つ押し目買い
昨秋からの「高市政権による積極財政・緩和継続」への期待(高市トレード)で急騰していた日本株にとって、今週の暴落は久々の「押し目」となりました。
市場心理: 地政学リスクへの恐怖と、「安くなった優良株を拾いたい」という強気心理がせめぎ合う中、後場にかけて買いが勝りました。
2. ローム(6963)のストップ高:デンソーによる買収報道
本日の個別銘柄で最大のサプライズは、自動車部品最大手のデンソー<6902.T>がロームに対して買収提案を行ったとの報道です。
市場の反応: ロームは制限値幅一杯のストップ高買い気配。一方、巨額の買収資金負担が懸念されたデンソーは3%超安、競合や協業関係にある富士電機などが連想売りを浴びました。
3. 中東リスクの「一服感」と原油安
アジア時間の取引で原油先物価格が落ち着きを見せたことが、過度な警戒感を和らげました。
物色の変化: これまで買われていた石油・鉱業セクターから、ハイテクや不動産、情報・通信といった成長株・内需株へ資金が戻る「リバッフル(入れ替え)」が起きました。
📊 主要指数の終値(2026年3月6日)
| 指数 | 終値 | 前日比 | 騰落率 |
| 日経平均株価 | 55620.84 | +342.78 | +0.62% |
| TOPIX | 3716.93 | +14.26 | +0.39% |
| グロース250指数 | 770.80 | +21.19 | +2.83% |
| 売買代金 | 7.36兆円 | 落ち着きを取り戻しつつも高水準 |
🔍 本日の注目銘柄ハイライト
🚀 躍進: ローム(ストップ高)。車載半導体の再編期待。また、テルモ<4543.T>やコナミグループ<9766.T>が3〜4%超高と、ディフェンシブかつ成長性のある銘柄に資金が流入しました。
📉 下落: フジクラ<5803.T>(5%安)。急騰していたデータセンター関連株には、週末を前にした利益確定売りが出ました。
✨ 新興市場: グロース250指数が大幅続伸。個人投資家のマインドが急速に回復しており、中小型株の反発力が目立っています。
📅 来週(3月9日〜)の焦点:セリング・クライマックスは脱したか?
来週は、今週の「嵐」が過ぎ去り、再び実体経済と政策に目が向けられる一週間になります。
米2月雇用統計の結果(今夜発表):
この結果を受けて月曜日の寄り付きが決まります。労働市場の適度な冷え込み(ゴールド・ロックス)が確認されれば、日経平均は再び5万7000円を目指す展開へ。
3月「メジャーSQ」への攻防:
来週金曜日は先物・オプションの特別清算指数(SQ)算出日。今週の暴落で積み上がった空売りの買い戻しが、相場のブースターになる可能性があります。
高市政権の対中・中東外交:
全人代が続く中国との関係や、中東情勢に対する日本の外交スタンスが、海外投資家の「日本買い」の継続性を左右します。
📅 3月9日週 市場展望:嵐の後の「底固め」と米CPIへの警戒
来週の東京株式市場は、歴史的な暴落を経て**「チャート的な底入れ」**を試す一週間となります。地政学リスクの長期化を織り込みつつも、米国のインフレ指標やメジャーSQ(特別清算指数)を控え、上下に振れやすい神経質な展開が想定されます。
🏛️ 来週(3月9日週)の注目ポイント
1. 地政学リスクの「地理的拡大」と織り込み
紛争の火種はイスラエル・イラン間を超え、湾岸諸国やキプロス、トルコ(NATO加盟国)まで巻き込む広がりを見せています。
市場の視点: 事態は深刻ですが、今週の4,600円超の急落で「長期化シナリオ」はある程度価格に反映されたとの見方が浮上しています。
窓埋め完了: 衆院選後の急騰で開いた「窓(ギャップ)」を今週の下落で埋めきったため、テクニカル的には**「底打ち」のサイン**とも捉えられます。
2. 米2月消費者物価指数(CPI):11日(水)発表
地政学リスクが原油高を招いている今、最も警戒すべきは米国のインフレ再燃です。
リスク: CPIが予想を上回り、米FRBの早期利下げ期待が後退すれば、日経平均への寄与度が高い半導体やハイテクなどの「グロース株」には再び逆風となります。
3. メジャーSQ(特別清算指数):13日(金)算出
来週金曜日は、先物とオプションの取引価格を清算する「メジャーSQ」です。
ボラティリティ: 今週の乱高下で積み上がったポジションの解消や、思惑的な売買が交錯するため、週後半にかけて指数が荒っぽく動く可能性があります。
📊 来週の主要スケジュール
| 日付 | 🇯🇵 日本(指標・イベント) | 🇺🇸 米国・海外(指標・イベント) |
| 3/9 (月) | 10-12月期GDP(二次速報) | – |
| 3/10 (火) | 2月マネーストック | 2月卸売売上高 |
| 3/11 (水) | – | 米2月消費者物価指数 (CPI) |
| 3/12 (木) | 1-3月期法人企業景気予測調査 | 米2月卸売物価指数 (PPI) |
| 3/13 (金) | メジャーSQ算出日 | 3月ミシガン大学消費者態度指数 |
💡 投資戦略のヒント:反発の主役はどこか?
地政学リスクがこれ以上悪化しなければ、市場の関心は再び**「企業業績」**へと戻ります。
買い戻し候補: 今週「連れ安」で売られたAI・半導体関連。来期の2ケタ増益シナリオが崩れていない銘柄は、絶好の押し目買い候補となります。
バリュー株の底堅さ: インフレ懸念が続く中では、資源価格上昇の恩恵を受ける商社やエネルギー、あるいは国内利上げ期待が残る銀行株が下値を支える構図が続きそうです。
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