今日の一言:人間万事塞翁が馬

R7.8.11-15 決算ラッシュが続くものの一段落した今週の株式相場はどのような展開に?! 見てるだけデイトレが吉なのかな(´・ω・`)

東京ロイター  

史上最高値を意識、米利下げ期待で底堅い=今週の東京株式市場

[東京 12日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、底堅い値動きが想定される。日米の決算発表が一巡し、市場の関心が物価動向に向く中、米利下げ期待が引き続き支えになるとみられている。日経平均は史上最高値(4万2426円77銭=2024年7月11日)を意識した値動きになる見通し。

日経平均の予想レンジは4万1500円─4万2500円

8日の東京株式市場で、日経平均は一時、心理的節目の4万2000円を回復した。TOPIXは史上初の3000ポイント台で引けた。米連邦準備理事会(FRB)による早期利下げ観測で米国株に先高観がある中、国内でも好調な企業決算や日米関税合意の修正などの材料が相次ぎ、株価上昇に拍車をかけた。

今週は米国で7月の消費者物価指数(CPI)、生産者物価指数(PPI)、小売売上高など、インフレ度合いを測る指標の発表が相次ぐ。米利下げ期待が強まる中、インフレの加速が確認されると「スタグフレーション(景気低迷の中での物価上昇)懸念が再燃しかねない」(国内証券)といい、市場では警戒する声も聞かれる。
一方、第一生命経済研究所の藤代宏一主席エコノミストは「市場予想から大幅に上振れない限り、9月利下げの確度が高まり、金融相場の様相が強まるだろう」と話す。

お盆休みの間は市場参加者が減ることが想定される。薄商い相場の中では流動性が低下するため、株価は上下に大きく振れる可能性がある。

そのほか、国内では4─6月期の実質国内総生産(GDP)の速報値が公表される。

R7.8.11 山の日 祝日

R7.8.12 東京株式市場・大引け=日経平均は最高値、一時1100円超高 米関税や業績への警戒緩和で

[東京 12日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比897円69銭高の4万2718円17銭と、5日続伸して取引を終えました。米関税や企業業績に対する懸念が後退してリスクオンムードが広がり、日経平均は約1年ぶりに史上最高値を更新しました。指数寄与度の大きい半導体株やハイテク株が堅調で、日経平均の上げ幅は一時1100円を超え、節目の4万3000円に迫る場面もありました。TOPIX(東証株価指数)も史上最高値を更新しました。

日経平均は前営業日比277円高で寄り付いた後、上げ幅を広げ、年初来高値(4万2065円83銭=7月24日)を更新。その後すぐに昨年7月に付けた史上最高値(4万2426円77銭)を更新、TOPIXも最高値となりました。後場に入ると一段と上昇し、一時1179円高となりました。指数寄与度の大きいハイテク株が主導する形で指数を押し上げましたが、内需株も堅調に推移し、プライム市場では6割近くの銘柄が値上がりしました。ただ、買いが一服した後はやや上げ幅を縮小し、大引けにかけては4万2600円台を中心に一進一退となりました。

市場では「米相互関税が15%に落ち着いたことで最悪の事態は免れたとの見方が広がっており、投資家心理が好転している」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれました。

フィリップ証券のアナリスト・笹木和弘氏は「これまでの株高局面では、一部の半導体関連銘柄が指数を押し上げるケースが多かったが、きょうは内需株の好業績銘柄も買われて、全体に買いが広がっている印象」と話しています。高値を更新したことで株高のモメンタムは続きやすいとの見方が聞かれる一方で「今週発表される米経済指標の内容次第では調整が深まるリスクもあり、注意が必要」(国内運用会社・チーフ・ストラテジスト)との指摘もありました。

TOPIXは1.39%高の3066.37ポイントで取引を終了。東証プライム市場の売買代金は6兆8640億2900万円でした。プライム市場指数は1.40%高の1578.22ポイントでした。東証33業種では、鉱業、銀行、情報・通信など26業種が値上がり。その他製品、石油・石炭製品、パルプ・紙など7業種は値下がりしました。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.32%安の778.02ポイントと小幅に続落しました。

個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>、アドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>が大幅上昇。フジクラ<5803.T>も4%超高と堅調でした。12日に業績見通しの上方修正を発表した横浜ゴム<5101.T>は11%超高、前週末に決算を発表したサンリオ<8136.T>はストップ高となりました。

一方、NIPPON EXPRESSホールディングス<9147.T>は12%超安と大幅下落。前週末に業績見通しの下方修正を発表したオリンパス<7733.T>は5%超安でした。

プライム市場の騰落数は、値上がり964銘柄(59%)に対し、値下がりが600銘柄(36%)、変わらずが59銘柄(3%)でした。

終値詳細

指数終値前日比寄り付き安値/高値
日経平均42718.17+897.6942098.3242,083.58─42,999.71
TOPIX3066.37+42.163038.353,036.87─3,082.38
プライム市場指数1578.22+21.721564.071,564.07─1,586.43
スタンダード市場指数1465.97+14.141458.171,458.02─1,467.26
グロース市場指数1006.33-2.181013.511,005.14─1,015.38
グロース250指数778.02-2.51784.76777.17─786.05
東証出来高(万株)278177東証売買代金(億円)68640.29 

R7.8.13 東京株式市場・大引け=6日続伸、初の4万3000円台 米利下げ期待高まる

[東京 13日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比556円50銭高の4万3274円67銭と6日続伸して取引を終えました。連日で史上最高値を更新し、初の4万3000円台となりました。7月の米消費者物価指数(CPI)を受けて、9月の米利下げ期待が高まり、株価を下支えしました。市場では、米相互関税や企業業績を巡る過度な警戒感が後退したことが引き続き材料視されているとの見方もありました。TOPIXも連日の史上最高値更新となりました。

日経平均は372円高で寄り付いた後も上値追いの展開となり、後場中盤に733円高の4万3451円46銭できょうの高値をつけました。その後はドル/円の円安一服を受けて、上げ幅を縮小する展開となりました。

みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは、米利下げ期待のほか、日米企業の決算や相互関税を巡る不透明感が後退したことで「上値を抑えていた要因が取れ、株高を先取りする前のめりの相場になっている」と分析します。

一方、日経平均の移動平均線からの乖離率、騰落レシオといった各テクニカル指標で過熱感が示される中、「上値余地は限られる」(中村氏)といい、今後は為替の変動やジャクソンホール会合といったイベントの行方次第で調整入りする可能性もあるといいます。

TOPIXも6日続伸し、0.83%高の3091.91ポイントで取引を終えました。連日の史上最高値更新となりました。東証プライム市場指数は前営業日比0.83%高の1591.38ポイントでした。プライム市場の売買代金は6兆3336億2800万円でした。

主力株では、アドバンテスト<6857.T>、リクルートホールディングス<6098.T>が5%超上昇したほか、ファーストリテイリング<9983.T>、TDK<6762.T>も底堅かったです。取引時間中に業績見通しの上方修正を発表したアシックス<7936.T>は17%超高でした。

半面、ディー・エヌ・エー<2432.T>、INPEX<1605.T>はさえませんでした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.03%安の777.75ポイントと、3日続落しました。きょうグロース市場に新規上場したアクセルスペースホールディングス<402A.T>は公開価格の2倍の751円で初値を付け、674円で引けました。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが946銘柄(58%)、値下がりは611銘柄(37%)、変わらずは65銘柄(4%)でした。

終値詳細

指数終値前日比寄り付き安値/高値
日経平均43274.67+556.5043090.9143,008.20─43,451.46
TOPIX3091.91+25.543083.503,077.11─3,103.01
プライム市場指数1591.38+13.161587.161,583.88─1,596.99
スタンダード市場指数1469.05+3.081466.221,462.68─1,470.16
グロース市場指数1005.42-0.911008.491,003.30─1,010.20
グロース250指数777.75-0.27779.78775.25─781.28
東証出来高(万株)239654東証売買代金(億円)63336.28 

R7.8.14 東京株式市場・大引け=7日ぶり反落、過熱感を意識 主力株売られる

[東京 14日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比625円41銭安の4万2649円26銭と7営業日ぶりに反落して取引を終えました。短期的な過熱感が意識され、利益確定の売りが広がりました。個別では、これまで底堅く推移していた主力株の一角が売られ、日経平均を押し下げました。外為市場でドル安/円高が進行したことも上値を抑えました。

日経平均は前日までの6営業日で2983円上昇、チャート上では3日連続でマドをあける「三空」を形成しており、短期的な過熱感が示されていました。日経平均は145円安で寄り付いた後も下げ幅を拡大し、後場に667円安の4万2606円73銭できょうの安値をつけました。

売り一巡後の日本株は、ドル/円の動向を見極めながらマイナス圏で上下する展開となりました。ベセント米財務長官はブルームバーグのインタビューで、米連邦準備理事会(FRB)に9月に50ベーシスポイント(bp)の利下げを求めただけでなく、日本の物価動向や日銀の金融引き締めの遅れを指摘し[nL6N3U50MS]、外為市場ではドル安/円高が進行しました。

アイザワ証券の坂瀬勝義市場情報部長は、米国の利下げが実際に決定するまでは思惑で株価と為替が上下しやすいと指摘した上で、「9月に入り米連邦公開市場委員会(FOMC)が近づくと、出尽くしとなりやすいので、注意が必要」だと述べました。

主力株では、アドバンテスト<6857.T>、リクルートホールディングス<6098.T>が4%超安、ファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>が2%超安となり、4銘柄で日経平均を350円程度押し下げました。ソフトバンクグループ<9984.T>は4%超高、前日に決算を発表したネクソン<3659.T>は6%超高でした。

TOPIXも7日ぶりに反落し、1.1%安の3057.95ポイントで取引を終えました。東証プライム市場指数は前営業日比1.1%安の1573.91ポイントでした。プライム市場の売買代金は5兆4482億8600万円でした。

そのほか個別では、ベセント米財務長官のインタビューを受けて楽天銀行<5838.T>などの銀行株が買われたほか、円高メリット銘柄と位置付けられているニトリホールディングス<9843.T>が2.50%超高でしっかりでした。

東証33業種では、値下がりが機械、卸売、輸送用機器、空運など26業種、値上がりが銀行、電気・ガスなど7業種となりました。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.24%高の779.58ポイントと、4日ぶりに反発しました。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが455銘柄(28%)、値下がりは1109銘柄(68%)、変わらずは58銘柄(3%)でした。

終値詳細

指数終値前日比寄り付き安値/高値
日経平均42649.26-625.4143129.1842,606.73─43,199.83
TOPIX3057.95-33.963078.393,054.31─3,078.39
プライム市場指数1573.91-17.471583.381,572.08─1,583.38
スタンダード市場指数1463.84-5.211464.661,459.98─1,464.80
グロース市場指数1009.62+4.201004.481,000.64─1,009.62
グロース250指数779.58+1.83777.06772.92─779.61
東証出来高(万株)205962東証売買代金(億円)54482.86 

R7.8.15 東京株式市場・大引け=