東京ロイター

日米決算にらみ神経質、円高進行に警戒も=今週の東京株式市場
[東京 21日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、日米の企業決算をにらんで神経質な展開となりそうだ。日本株は落ち着きを取り戻しているものの、買い戻しが中心で積極的に上値を追う動きは乏しい。日経平均は決算内容次第で3万5000円台に乗せる可能性はあるが、25日移動平均線が位置する3万5500円近辺が上値めどとなりそうだ。日米財務相会合が今週にも開催されるとの報道もあり、為替が円高に反応すれば株売りが強まるとも警戒されている。
日経平均の予想レンジは3万3500円―3万5500円。
今週はルネサスエレクトロニクス<6723.T>、キヤノン<7751.T>、富士通<6702.T>、日野自動車<7205.T>、デンソー<6902.T>、キーエンス<6861.T>など、主要企業の決算発表が相次ぐ。マーケット参加者の関心は企業の業績見通しに集まり、「最大の焦点はトランプ関税の影響を企業がどうみているかだろう」(楽天証券経済研究所のシニアマーケットアナリスト・土信田雅之氏)との声が聞かれる。
関税の影響を織り込んだ数字を発表する企業や非開示の企業など対応がまちまちになることが予想される中で、「非開示の企業には買いが入りづらく、現時点で分かっていることを踏まえて見通しを出す企業は買われるかもしれない」(土信田氏)という。
ただ、米関税政策を巡る不透明感が残っていることに変わりはなく、決算を手掛かりにどんどん上値を追う展開は見込みづらいとの見方が聞かれた。
為替動向にも注意が必要だ。先週16日に開かれた関税を巡る日米交渉では為替が議題に上がらなかったと伝わり、ドル/円の円高進行は一服した。一方、日米両政府が24日に財務相会合を開くことで調整に入ったとの一部報道もあり、「会合の内容次第では為替が再び円高方向に振れるリスクもある。その場合は(株の)売りが強まりそうだ」(国内運用会社・チーフストラテジスト)との声が聞かれた。
日経平均の下値めどとしては、4月11日の終値(3万3585円)近辺が意識されるという。
R7.4.21 東京株式市場・大引け=

R7.4.22 東京株式市場・大引け=
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