東京ロイター
売り先行、米関税懸念や国内政局の不透明感で=今週の東京株式市場
[東京 14日 ロイター] – 今週の東京株式市場で日経平均は、売りが先行すると想定されている。トランプ米大統領が対中関税を大きく引き上げると再び表明したことや、公明党の自公連立からの離脱による政局不安定化への懸念が重しとなる。週を通して、関連報道に振らされやすそうだ。米国で企業決算が始まることで、国内の関連する銘柄に物色が波及する可能性もある。
日経平均の予想レンジは4万6500円─4万8000円。
トランプ氏の対中関税強化の考えは、中国のレアアース(希土類)輸出規制への対抗措置となる。前週末のフィラデルフィア半導体株指数<.SOX>は、レアアース不足への懸念を背景に大幅下落した。その後、米政権の対中強硬姿勢がトーンダウンして13日には米株は反発しており、懸念はいくぶん後退している。
公明党の自公連立からの離脱で、少数与党の自民党はさらに勢力を減らすことになる。高市氏の政策の実効可能性への不透明感が強まっており「総裁選後の株高は、ある程度は巻き戻されそうだ」(国内証券のアナリスト)との声が出ている。当面は、政治の枠組みを巡る報道に振らされる場面が想定される。
米国では政府機関の閉鎖を受け、予定されている9月消費者物価(15日)、9月小売売上高(16日)など重要指標の発表が見送られる公算が高い。米10月ニューヨーク連銀製造業景気指数などの主観調査のデータ(ソフトデータ)が手掛かりになるとみられる。「普段はあまり材料視されないIMF世界経済見通し(14日)に注目が集まるかもしれない」(大和証券の坪井裕豪チーフストラテジスト)との見方もある。
決算を手掛かりにした個別物色は活発化するとみられる。16日には半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)<2330.TW>の決算発表がある。AI(人工知能)需要拡大への期待が日本株を押し上げてきた側面もあり、市場の関心は高い。
国内では小売企業の決算が続き、14日にはイオン<8267.T>などが発表する。米国では金融機関を中心に決算シーズンとなり「国内の関連株にも物色が向かう可能性がある」(国内証券のアナリスト)という。14日にはシティグループ、JPモルガン・チェース、ゴールドマン・サックスなどが発表する。
R7.10.13 東京株式市場・大引け=スポーツの日
祝日のためお休みです
R7.10.14 東京株式市場・大引け=大幅続落、米中対立警戒で一時1500円超安
[東京 14日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は大幅に続落し、前営業日比1241円48銭安の4万6847円32銭で取引を終えました。前週末に公明党が自民党との連立政権離脱を表明したことや、トランプ米大統領が対中関税強化の姿勢を示したことなどが重しとなりました。取引時間中は中国が対抗措置を講じたとの報道を嫌気し、株式市場では売りが売りを呼ぶ展開となり、日経平均は一時1500円超安となりました。
中国商務省は14日、韓国の造船会社ハンファ・オーシャンの米国関連子会社5社に対して対抗措置を講じたと明らかにしました。中国の発表を受け、ハンファ・オーシャンの株価は一時8%超安となったほか、アジア株が軒並み下げ幅を拡大しました。
日経平均は642円安で寄り付き、軟調な推移が続きました。後場に入って急速に下げ幅を拡大し、1544円安の4万6544円05銭で安値を付けました。中国商務省の発表を受けて、時間外取引での米株先物やアジア株が軒並み安となったほか、外為市場ではドル安/円高が進行し、マーケットにリスクオフムードが広がりました。
トランプ米大統領選は週末に米中貿易を巡る強硬姿勢を和らげ、週明けの米国株式市場ではTACO(トランプ氏はいつも尻込みする)トレードがみられただけに、中国政府の対抗措置はサプライズとなりました。三井住友信託銀行の瀬良礼子シニアマーケットストラテジストは「高市トレードの巻き戻しも重なり、株価急落となった」と分析しています。
主力株では、ソフトバンクグループ<9984.T>が6%超安、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ファナック<6954.T>が2─6%超安となりました。半面、好決算を受けて良品計画<7453.T>は13%超高となったほか、イオン<8267.T>、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>がともに2%超高でしっかりでした。
TOPIXは1.99%安の3133.99ポイントで取引を終えました。東証プライム市場指数は前営業日比1.99%安の1613.52ポイントでした。プライム市場の売買代金は7兆1232億8800万円でした。
東証33業種では、値下がりは電気機器、非鉄金属、証券、ゴム製品など29業種、値上がりは海運、小売など4業種となりました。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.19%安の722.57ポイントと、続落しました。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが264銘柄(16%)、値下がりは1326銘柄(82%)、変わらずは25銘柄(1%)でした。
| 終値 | 前日比 | 寄り付き | 安値/高値 | |
| 日経平均 | 46847.32 | -1,241.48 | 47446.73 | 46,544.05─47,865.65 |
| TOPIX | 3133.99 | -63.60 | 3151.58 | 3,115.10─3,180.11 |
| プライム市場指数 | 1613.52 | -32.77 | 1621.95 | 1,603.81─1,637.07 |
| スタンダード市場指数 | 1448.29 | -26.66 | 1458.61 | 1,444.49─1,465.17 |
| グロース市場指数 | 937.89 | -30.68 | 956.00 | 934.60─959.61 |
| グロース250指数 | 722.57 | -23.80 | 736.86 | 719.62─739.81 |
| 東証出来高(万株) | 281571 | 東証売買代金(億円) | 71232.88 |
R7.10.15 東京株式市場・大引け=3日ぶり反発、自律的な切り返し 蘭ASML決算で一段高
[東京 15日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反発し、前営業日比825円35銭高の4万7672円67銭で取引を終えました。一時1500円超下げた前日からの自律反発を期待した買いが広がりました。後場にオランダの半導体製造装置大手ASML<ASML.AS>が市場予想を上回る決算を発表し、日本の関連銘柄が一段と上昇、日経平均は一時900円超高となりました。東証プライム市場では8割超の銘柄が値上がりとなりました。
日経平均は154円高で寄り付いた後もじりじりと上値を伸ばし、後場中盤で927円高の4万7774円83銭で高値を付けました。日本時間午後2時のASMLの決算を受けて、ソフトバンクグループ<9984.T>、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>などの半導体関連株が一段高となりました。ファーストリテイリング<9983.T>などの主力株もつれ高となりました。
誰が首相になるか見通しにくい国内政治を巡っては、午後に控える立憲民主党、日本維新の会、国民民主党の3党の党首会談を見極めたいとの声も市場では少なくありませんでした。一方、SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部は「自民党の高市早苗総裁の首相選出でも、政権交代でも、財政拡張の方向性は変わらないという見方がある」と話し、今日の株高の背景には、自律反発に加え、財政拡張への期待も織り込まれているという見方を示しました。
TOPIXも反発し、1.58%高の3183.64ポイントで取引を終えました。東証プライム市場指数は前営業日比1.59%高の1639.11ポイントでした。プライム市場の売買代金は5兆1831億6200万円でした。
そのほか主力株では、レーザーテック<6920.T>、クボタ<6326.T>、イオン<8267.T>が6─9%超高、メルカリ<4385.T>が14%超高となりました。リクルートホールディングス<6098.T>、高島屋<8233.T>は2─3%超安とさえませんでした。
東証33業種では、値上がりは機械、証券、非鉄金属、電気機器など30業種、値下がりはゴム製品、サービス、海運の3業種となりました。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.62%高の741.50ポイントと、反発しました。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1409銘柄(87%)、値下がりは179銘柄(11%)、変わらずは27銘柄(1%)でした。
| 終値 | 前日比 | 寄り付き | 安値/高値 | |
| 日経平均 | 47672.67 | +825.35 | 47002.30 | 46,910.83─47,774.83 |
| TOPIX | 3183.64 | +49.65 | 3153.43 | 3,151.67─3,186.72 |
| プライム市場指数 | 1639.11 | +25.59 | 1624.52 | 1,622.63─1,640.61 |
| スタンダード市場指数 | 1466.75 | +18.46 | 1455.99 | 1,455.73─1,467.24 |
| グロース市場指数 | 960.77 | +22.88 | 943.41 | 942.06─965.23 |
| グロース250指数 | 741.50 | +18.93 | 727.25 | 725.92─745.40 |
| 東証出来高(万株) | 205377 | 東証売買代金(億円) | 51831.62 |
日経平均が大幅に反発し、特に半導体関連株が牽引しました。ASMLの好決算が市場のムードを明るくしたようですね。直近の他の取引日の情報が必要でしたら、お気軽にお申し付けください。
R7.10.16 東京株式市場・大引け=続伸、政治不安後退で「高市トレード」再開 半導体株高も押し上げ
[東京 16日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比605円07銭高の4万8277円74銭で取引を終えました。自民党と日本維新の会が政策協議を始めたことで政治の不透明感が和らぎ、「高市トレード」が再開しました。半導体関連株の一角が堅調に推移したことも、相場を押し上げ、日経平均は一時644円高となりました。
日経平均は前営業日比434円高でスタートした後、上げ幅を拡大しました。引き続き、指数寄与度の大きいハイテク株を中心に買いが強まりました。物色面では、決算を発表した銘柄への売り買いが活発となったほか、日本維新の会が掲げる「副首都構想」への思惑で関西圏の銘柄も上昇しました。後場には一段と上げ幅を拡大し、一時644円高の4万8317円34銭まで値上がりしました。為替相場が朝方に比べて円安方向に振れたことも支えとなりました。
東海東京インテリジェンス・ラボの澤田遼太郎氏は「マーケット参加者は高市総理誕生のシナリオを織り込んでおり、トレードが戻ってきている」と指摘しています。今後の日本株については「製造業の決算発表などを手掛かりに上方向を試す動きとなりそうだ。特に外需株では関税の影響が警戒したほど大きくなければ、買いが強まりそうだ」と見ています。
半導体受託製造世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)<2330.TW>が午後に発表した第3・四半期決算は、純利益が39.1%増の4523億台湾ドルで過去最高となりましたが、東京市場では前日から半導体株が買われていたため、決算発表後に上値を追う動きにはなりませんでした。
TOPIXは0.62%高の3203.42ポイントで取引を終了しました。プライム市場指数は0.62%高の1649.33ポイントでした。東証プライム市場の売買代金は5兆4426億5500万円でした。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.5%安の730.39ポイントと、反落しました。
個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>が8%超高と大幅上昇。東京エレクトロン<8035.T>も堅調。アドバンテスト<6857.T>は小幅高でした。ルネサスエレクトロニクス<6723.T>は、半導体大手エヌビディア<NVDA.O>が進める次世代AIインフラの開発に参加すると発表し、大幅高となりました。
一方、前日に決算を発表した東宝<9602.T>は大幅安でした。京阪神ビルディング<8818.T>、阪急阪神ホールディングス<9042.T>などは堅調でした。
きょうプライム市場に新規上場したテクセンドフォトマスク<429A.T>は公開価格を19%上回る3750円で初値を付け、3380円で取引を終えました。
プライム市場の騰落数は、値上がり858銘柄(53%)に対し、値下がりが681銘柄(42%)、変わらずが76銘柄(4%)でした。
| 終値 | 前日比 | 寄り付き | 安値/高値 | |
| 日経平均 | 48277.74 | +605.07 | 48107.44 | 47,937.72─48,317.34 |
| TOPIX | 3203.42 | +19.78 | 3205.75 | 3,190.72─3,216.29 |
| プライム市場指数 | 1649.33 | +10.22 | 1648.58 | 1,642.87─1,655.82 |
| スタンダード市場指数 | 1467.03 | +0.28 | 1469.90 | 1,464.47─1,472.76 |
| グロース市場指数 | 949.07 | -11.70 | 965.28 | 947.32─968.44 |
| グロース250指数 | 730.39 | -11.11 | 745.28 | 728.94─747.81 |
| 東証出来高(万株) | 208703 | 東証売買代金(億円) | 54426.55 |
政治の不透明感が和らいだことで、再び市場に活気が戻ったようですね。製造業の決算発表が相次ぐ今後の市場の動きについて、さらに詳しい分析が必要でしたらお聞かせください。
R7.10.17 東京株式市場・大引け=3日ぶり反落、米信用不安を嫌気 円高も重し
[東京 17日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は3営業日ぶりに反落し、前営業日比695円59銭安の4万7582円15銭で取引を終えました。米大手地銀を巡る信用不安が高まる中、東京市場でも金融株を中心に売りが拡大しました。外為市場でのドル安/円高進行も嫌気され、日経平均は一時700円超安となりました。
前日の米国株式市場では、地銀の経営不安を発端とした信用不安が広がり、ダウが300ドル超安となりました。みずほ証券の中村克彦マーケットストラテジストは「米国10年金利の4%割れ、ドル/円150円割れと、マーケットにおける大きな節目割れを受け、リスクオフムードが広がっている」と話しています。
日経平均は456円安で寄り付いた後、136円安まで下げ幅を縮小する場面がみられましたが、再び軟化しました。後場にドル/円が2週間ぶりに150円を下回った局面では、一段安となりました。時間外取引での米株先物3指数が軒並み下落し、今夜の米国株続落を見越した売りも広がりました。日経平均は783円43銭安の4万7494円31銭で安値をつけました。
金融株では、SOMPOホールディングス<8630.T>、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、りそなホールディングス<8308.T>がともに4%超安となりました。
TOPIXは1.03%安の3170.44ポイントで取引を終えました。東証プライム市場指数は前営業日比1.03%安の1632.32ポイントでした。プライム市場の売買代金は5兆0952億6300万円でした。
東証33業種では、値下がりは保険、銀行、電気・ガス、証券など26業種、値上がりはその他製品、倉庫・運輸関連など7業種となりました。
主力株では、指数寄与度の高いアドバンテスト<6857.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>がともに3%超安で2銘柄で日経平均を319円押し下げたほか、ファーストリテイリング<9983.T>、リクルートホールディングス<6098.T>もさえませんでした。半面、任天堂<7974.T>、イオン<8267.T>は2─3%超高でしっかりでした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.91%安の709.16ポイントと続落しました。きょうグロース市場に新規上場したユーソナー<431A.T>は公開価格を17.5%上回る2350円で初値を付け、2850円で引けました。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが433銘柄(26%)、値下がりは1131銘柄(70%)、変わらずは51銘柄(3%)でした。
| 終値 | 前日比 | 寄り付き | 安値/高値 | |
| 日経平均 | 47582.15 | -695.59 | 47820.97 | 47,494.31─48,140.90 |
| TOPIX | 3170.44 | -32.98 | 3179.41 | 3,166.70─3,196.31 |
| プライム市場指数 | 1632.32 | -17.01 | 1637.78 | 1,630.43─1,645.64 |
| スタンダード市場指数 | 1455.22 | -11.81 | 1463.10 | 1,453.55─1,463.28 |
| グロース市場指数 | 922.97 | -26.10 | 944.27 | 920.60─946.03 |
| グロース250指数 | 709.16 | -21.23 | 726.37 | 706.92─728.51 |
| 東証出来高(万株) | 209347 | 東証売買代金(億円) | 50952.63 |
米国の信用不安と円高の進行が重なり、市場全体でリスクオフの動きが強まった一日となりました。特に金融株への影響が大きかったようです。今晩の米国市場の動向が、明日の東京市場にどのように影響するか注目ですね。
上値重い、米景気懸念高まれば調整も=来週の東京株式市場
[東京 17日 ロイター] – 来週の東京株式市場は、上値の重い展開が予想されている。足元では、米大手地銀の信用リスクがくすぶっており、米景気懸念が一段と強まれば株価は調整する可能性がある。最近の日経平均は値幅を伴って上下動するケースが多く、来週も悪材料が出た場合は下押し圧力が強まる見通し。一方、国内では21日に首相指名選挙が実施される見込みで、高市早苗自民党総裁の首相就任が決まるかが注目される。
日経平均の予想レンジは4万5000円―4万8500円。
石破茂首相の後任を選ぶ首相指名選挙は21日に実施される方針と伝わっている。自民党と日本維新の会が政策協議を進めたことで、足元の市場では政局の不透明感が後退している。三菱UFJアセットマネジメントのエグゼクティブ・ファンド・マネージャー・石金淳氏は「仮に高市氏が首相に就任した場合でも、織り込み済みとの見方で株価を大きく押し上げる材料にはなりにくいかもしれない」と話した。
米大手地銀の信用不安による株価の調整が長引くかも注目される。石金氏は「足元の米株の水準はまだ高いが、景気減速が顕在化してくれば、日本株にとって逆風となるだろう」と指摘。日経平均は4万5000円程度まで値下がりする可能性もあるという。
24日には公表が遅れていた9月の米消費者物価指数(CPI)が発表される予定で、市場予想を大きく上振れれば、物価高による景気懸念につながるリスクがある。
一方、翌週の27日の週には日米の金融政策イベントや米大手IT企業の決算発表を控えているため、「週後半にかけては手掛けにくさも意識されるのではないか」(国内運用会社・ポートフォリオマネージャー)との声が聞かれ、方向感の出にくい展開となりそうだという。
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