今日の一言:人間万事塞翁が馬

R7.1.27-31 米FOMC、欧ECB政策金利、米GDP速報などイベントはありますが何と言っても決算発表シーズンが始まる(´・ω・`)

東京ロイター

R7.1.27 東京株式市場・大引け=日経平均は続落、半導体関連に売り 値上がり銘柄8割近く

[東京 27日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比366円18銭安の3万9565円80銭と2日続落して取引を終えた。朝方は300円を超す上昇となる場面があったものの、指数寄与度が大きい半導体関連株が崩れたほか、米ナスダック先物が時間外取引で下落したことから、その後、急速に値を消した。411円19銭安の3万9520円79銭まで下落した。一方、東証プライム市場の8割近くが上昇しており、それほど地合いは悪くはないとの指摘もある。

 半導体関連株が下落した背景に、中国の人工知能(AI)スタートアップ「ディープシーク(DeepSeek)」が公開した新しいAIモデルが、低コストで優れた性能を持つとされることがあるという。

 松井証券・投資メディア部長の窪田朋一郎氏は「革新的な技術で投資がいらなくなるリスクが浮上し、半導体関連、データセンター株は投資の縮小リスクを考えなければならない可能性が出てきた」とした。「先週から話題になっていたが、計算資源がかかっていないと分かり、売りにつながった」という。

 一方、東証プライム市場では、8割近い銘柄が上昇するなど、他のセクターは堅調な地合いとなっている。市場では「半導体関連を除けば、強い相場だ。日経平均の動きだけ見ていると地合いを読み間違うリスクがある」(岡地証券・ストラテジストの森裕恭氏)との声も聞かれた。

 TOPIXは0.26%高の2758.07ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.25%高の1419.51ポイント。プライム市場の売買代金は4兆4651億3800万円だった。

 東証33業種では、値上がりは不動産業、ゴム製品、陸運業など28業種、値下がりは非鉄金属、電気機器など5業種だった。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984.T>、東京エレクトロン<8035.T>などが大幅安となったが、トヨタ自動車<7203.T>が堅調。決算発表を控えるファナック<6954.T>が昨年来高値を更新、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など銀行株も高い。

 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.28%安の638.9ポイントと下落した。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1280銘柄(78%)、値下がりは324銘柄(19%)、変わらずは37銘柄(2%)だった。

R7.1.28 東京株式市場・大引け=3日続落、一時600円超安 「ディープシーク・ショック」継続 

[東京 28日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比548円93銭安の3万9016円87銭と、3日続落して取引を終えた。

中国の新興企業「ディープシーク」が開発したAI(人工知能)モデルの台頭を受けた米ハイテク株安の流れを引き継いで、東京市場でも関連銘柄が大幅下落した。日経平均は一時600円超安となる場面もみられた。ただ、内需株を物色する動きもあり、相場全体に売りが広がる展開とはならなかった。

日経平均は前営業日比165円安でスタートした後下げ幅を広げ、前場序盤に一時679円安の3万8886円05銭で安値を付けた。ディープシークの低コストAIモデルの登場で、AIが半導体メーカーからデータセンターまでサプライチェーン全体で需要を促進するという見方に疑問が広がり、前日から東京市場では半導体関連株を中心に売り圧力が強まっていた。

今日の取引でも同様の動きがみられたほか、重工株などにも売りが出るなど「(昨日より)やや裾野が広がった印象」(国内証券・ストラテジスト)との指摘が聞かれた。

日経平均は前場引けにかけて下げ渋る場面があったが、後場に入ると再び軟調な地合いが続いた。後場後半にかけては3万9000円を軸に一進一退となった。一方、プライム市場では3割超の銘柄が上昇するなど、全面的に売りが強まる展開にはならなかった。

足元の日本株について、三菱UFJアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー・石金淳氏は「米国や中国の経済指標の中には悪化しているものもあり、マーケットはこれまで世界景気に強気な見方だったが、先行き懸念も意識され始めているのではないか」と話した。ディープシーク・ショックによるハイテク株売りと世界景気に対する期待が後退し、株価の上値を抑えているのではないか、という。

TOPIXは0.04%安の2756.90ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.04%安の1418.91ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は5兆0474億9100万円だった。

東証33業種では、その他製品、不動産、銀行など16業種が値上がり。非鉄金属、ガラス・土石製品、電気機器など17業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.38%高の647.71ポイントと反発した。

個別では、アドバンテスト<6857.T>が11%超安、ソフトバンクグループ<9984.T>が5%超安、フジクラ<5803.T>が9%超安だった。三菱重工業<7011.T>、日立製作所<6501.T>は6%超安だった。

半面、内需株の一角がしっかりで、オリエンタルランド<4661.T>、任天堂<7974.T>がそれぞれ4%超高だった。低コストで開発が進めば一段とAIが普及するとの期待感で、PKSHA Technology<3993.T>、サイボウズ<4776.T>などITサービス事業を手掛ける銘柄群が大幅上昇した。

プライム市場の騰落数は、値上がり1093銘柄(66%)に対し、値下がりが511銘柄(31%)、変わらずが37銘柄(2%)だった。

R7.1.29 東京株式市場・大引け=日経平均4日ぶり反発、米ナスダック高を好感 後半は手控え

[東京 29日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は4日ぶりに反発し、前営業日比 397円91銭高の 3万9414円78銭で取引を終えた。

前日の米国市場でナスダック総合が反発したことを好感。中国の新興企業ディープシークの人工知能(AI)モデルの台頭に対する過度な警戒感が後退し、半導体関連株を中心に幅広く物色された。ただ、米大手ハイテク株の決算や米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて後半は見送りムードが広がり、強もちあいに終始した。

米国市場でハイテク株比率の高いナスダック総合の上昇から、全般は買い優勢で始まったものの、買い一巡後は模様眺めとなった。FOMCの結果公表を前に、積極的に売買するのは難しいとの見方がある。

また、米ハイテク大手の決算を注視したいとされるが、これについては
「中国の新興企業ディープシークの低コストAIモデルの台頭について、各社がどうコメントするかが注目されている」
(国内証券ストラテジスト)という。

市場では
「半導体関連株が物色されたほか、全体的に幅広く小幅に上昇した格好だ。悪材料は生成AIに絡んだもの以外、ほとんどないことを認識したい」
(野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏)
との声が聞かれた。

TOPIXは 0.68%高の 2775.59ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比 0.68%高の 1428.56ポイントだった。プライム市場の売買代金は 3兆9584億4000万円だった。

東証 33 業種では、値上がりは電気機器、非鉄金属、証券・商品先物取引業など 24 業種、値下がりは鉱業、医薬品など 9 業種だった。

トヨタ自動車 <7203.T>、ソニーグループ <6758.T> など主力銘柄が堅調なほか、アドバンテスト <6857.T>、ソフトバンクグループ <9984.T> などもしっかり。

半面、昼休み中に決算を発表した後、信越化学工業 <4063.T> がさえない動きとなった。

新興株式市場は、東証グロース市場 250 指数が 1.28%高の 655.99 ポイントと堅調だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが 856 銘柄(52%)、値下がりは 742 銘柄(45%)、変わらずは 43 銘柄(2%)だった。

R7.1.30 東京株式市場・大引け=小幅続伸、決算にらみ方向感出ず 上値追い限定

[東京 30日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比 99円19銭高の 3万9513円97銭と、小幅に続伸して取引を終えた。

朝方は米国株安を受けてマイナス圏でスタートしたが、決算を受けた物色が相場を支え、200円近く値上がりする場面もあった。ただ、企業の決算発表が本格化する中で積極的に上値を追う動きは限られ、方向感のない展開が続いた。

日経平均は前営業日比 111円安でスタートした後、小幅安の水準でのもみ合いが続いた。一方、前日に決算を発表したアドバンテスト <6857.T> が朝安後プラスに転じると、指数もしっかりと推移。後場には一時 186円高の 3万9600円93銭まで上昇した。

ただ、どんどん買い上がる動きはみられず、後場に再びマイナス圏に沈む場面もあった。大引けにかけては 3万9500円を軸にもみ合った。

相場全体の明確な方向感はみられなかったが、決算を手掛かりにした個別物色が確認され、指数を支えた。

市場では
「ハイテク株が少し落ち着いてきているが、(中国の)ディープシークについては完全に消化できているわけではないので、神経質な動きは続きそうだ」
(岩井コスモ証券 投資調査部部長・有沢正一氏)
との声が聞かれた。

日経平均は半導体関連などの寄与度が高いため、指数は上値を抑えられやすく、
「日経平均はレンジでの取引が続くのではないか」
(有沢氏)
という。

TOPIXは 0.23%高の 2781.93ポイントで取引を終了。プライム市場指数は 0.23%高の 1431.85ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は 4兆4964億5500万円だった。

東証 33 業種では、ゴム製品、その他製品、空運など 24 業種が値上がり。精密機器、その他金融、不動産など 9 業種は値下がりした。

新興株式市場は、東証グロース市場 250 指数が 0.52%安の 652.60 ポイントと、反落した。

個別では、アドバンテストが 3%超高で堅調。東京エレクトロン <8035.T> は 1%超高だった一方、ソフトバンクグループ <9984.T> は 1%安だった。

前日に決算を発表したサイバーエージェント <4751.T> は 4%超高と大幅上昇した。

日本取引所グループ <8697.T>、キーエンス <6861.T> は 3%超安、ルネサスエレクトロニクス <6723.T> は 2%超安だった。

プライム市場の騰落数は、値上がり 1093 銘柄(66%)に対し、値下がりが 492 銘柄(30%)、変わらずが 54 銘柄(3%)だった。

R7.1.31 東京株式市場・大引け=小幅に3日続伸、方向感欠く 個別物色は活発

[東京 31日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比 58円52銭高の 3万9572円49銭と小幅に3日続伸して取引を終えた。

前日の米国市場での株高の流れが支えになったが、指数は方向感を欠いた。トランプ米大統領による高関税政策への警戒感がくすぶる中、週末でもあり積極的な売買は手控えられた。一方、決算などを手掛かりとした個別物色は活発だった。

日経平均は 60円高で寄り付いた後、前日終値を挟んだ一進一退が続いた。ドル/円の円高が一服したほか、時間外取引の米株先物がプラスで推移し、投資家心理を支えた。決算などを手掛かりとした個別物色は活発だったが、指数は方向感を欠いた。日中値幅は、今年に入って最小の 222円にとどまった。

市場では
「米連邦公開市場委員会(FOMC)を通過して材料待ち」
(内藤証券の田部井美彦投資調査部長)
との声が聞かれた。

直近レンジの上限として意識されている 4万円を明確に上回るには材料が必要とみられている一方、
「(レンジの)上限付近に踏みとどまっているとみることもでき、底堅いと考えていいのではないか」
(内藤の田部井氏)
との見方もあった。

週前半に中国のAI(人工知能)「ディープシークショック」の台頭に揺れた半導体関連株は、東京エレクトロン <8035.T> がプラスの一方、アドバンテスト <6857.T> はマイナスとなり、まちまちだった。

TOPIXは 0.24%高の 2788.66ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比 0.24%高の 1435.35ポイントだった。プライム市場の売買代金は 4兆6090億4400万円だった。

東証 33 業種では、値上がりは証券や非鉄金属、海運など 17 業種、値下がりはその他製品やゴム製品、サービスなど 16 業種だった。

決算などを手掛かりにした個別物色では、NEC <6701.T> が大幅高となり昨年来高値を更新。大和証券グループ本社 <8601.T>、商船三井 <9104.T> はしっかりだった。

一方、オリエンタルランド <4661.T> や第一三共 <4568.T> は軟調。フジ・メディア・ホールディングス <4676.T> もさえなかった。

新興株式市場は、東証グロース市場 250 指数が 0.3%安の 650.67 ポイントと続落した。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが 606 銘柄(36%)、値下がりは 976 銘柄(59%)、変わらずは 58 銘柄(3%)だった。