今日の一言:人間万事塞翁が馬

R6.8.26-30 ジャクソンホールが終わって為替が円高へ・・・結局介入って意味があったのか?あったのでしょうね・・・今週はなんといってもエヌビディア

東京ロイター

波乱含み、米エヌビディア決算が焦点 為替にらみ継続=今週の東京株式市場

[東京 26日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、波乱含みが想定されている。米エヌビディア<NVDA.O>の決算(発表28日)内容が市場の期待を上回るかが、目先の方向感を見極める上で焦点になりそうだ。イベント通過後は、米連邦準備理事会(FRB)が重視するPCEデフレーターの発表(30日)に向けて、為替動向を意識しながらの値動きが継続するとみられている。

日経平均の予想レンジは3万7000円─3万9000円。

日経平均は8月上旬の急落時からかなり戻してきたとして「利益確定売りが出やすく、戻り一服になる可能性がある」と三木証券の北沢淳商品部投資情報グループ次長はみている。

前週末には米連邦準備理事会(FRB)議長が9月利下げを示唆したことが米株を支援し、ソフトランディング(軟着陸)期待が下値を支え得る半面、日本株は米金利低下に伴う為替の円高基調への警戒感が上値を抑制するとみられる。

市場の注目を集めるのが、エヌビディアの決算だ。「期待外れの場合、波乱もあり得る。とりわけ米株はバリュエーションが高水準にあるだけに、悪材料が出れば調整が入りかねずボラティリティーが高まる可能性がある」(三木証券の北沢氏)という。

一時期に比べエヌビディアの動向と国内関連株との連動性は薄れたが、半導体関連株には東京エレクトロン<8035.T>やアドバンテスト<6857.T>といった寄与度の高い銘柄が名を連ねるだけに、指数へのインパクトが出やすいとの警戒感はくすぶる。

株価が調整する場合、下方向では3万7300円付近を通る「25日移動平均線がサポートとして機能するかがポイント」(国内証券のアナリスト)との見方がある。

為替の値動きに連れやすい状況は継続すると見込まれる。週後半にはPCEデフレーターを待つムードが強まるとの見方もある。

R6.8.26 東京株式市場・大引け=3日ぶり反落、FRB議長発言受けた円高が重し

[東京 26日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比254円05銭安の3万8110円22銭と、3営業日ぶりに反落して取引を終えた。前週末にパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が9月利下げを示唆し、米金利低下とドル安/円高が進み、日本株の重しとなった。円高進行が一服すると日経平均も下げ渋る展開となった。東証プライム市場の売買代金は5営業日連続で3兆円台で、連日の薄商い相場となった。

 日経平均は前営業日比207円安と軟調にスタート。一時、538円安の3万7825円31銭まで下落した。後場終盤にはドルが再び144円台と円安基調になり、日経平均は下げ幅を縮小、心理的節目の3万8000円台でのもみ合いとなった。
 
 東証株価指数(TOPIX)は0.87%安の2661.41ポイントで取引を終え、同じく3日ぶり反落となった。東証プライム市場指数は前営業日比0.87%安の1369.69ポイント。プライム市場の売買代金は3兆3219億4700万円と薄商いだった。
 東証33業種では、輸送用機器、銀行、ゴム製品、保険、非鉄金属などなど21業種が値下がり、パルプ・紙、空運、不動産など12業種が値上がりした。
 大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「このところ取引時間中のドル/円が不安定で、腰の据わった中長期志向の投資家の買いが入りづらい」と話す。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)までは、為替の動向に左右される不安定な株式相場が続きやすいとみている。

 トヨタ自動車<7203.T>が3%安、ホンダ <7267.T>、スズキ <7269.T>、デンソー<6902.T>が2─3%と自動車株が軟調。東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>も2%超安だった。半面、指数寄与度の高いファーストリテイリング<9983.T>は1%超高、ニトリホールディングス<9843.T>は3.9%高となった。
 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が4.88%高の671.79ポイントと、3日続伸した。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが773銘柄(46%)、値下がりは830銘柄(50%)、変わらずは43銘柄(2%)だった。9782

R6.8.27 東京株式市場・大引け=反発、円高一服が支え 売買代金6日連続4兆円割れ

[東京 27日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比178円40銭高の3万8288円62銭と反発して取引を終えた。米国市場でのハイテク株安を受けて朝方は売りが先行したが、為替の円高が一服したことを支えに午後にはプラスに転じた。商いは薄く、東証プライム市場の売買代金は6営業日連続で4兆円を下回った。
 日経平均は43円安で寄り付いた後も198円安の3万7911円32銭に下げ幅を拡大した。東京エレクトロン<8035.T>など半導体関連株の下落が指数を押し下げた。その後は徐々に下げ幅を縮小して後場にはプラスに転じ、一時255円高の3万8365円64銭に上げ幅を拡大した。為替のドル/円が前日の終値時点に比べて円安方向で推移し、トヨタ自動車<7203.T>など輸出関連株を中心に支援した。
 市場では「ハイテク株からバリュー系への物色シフトが継続した。米エヌビディア<NVDA.O>の決算や週末の米PCEデフレーターの発表を待つムードで商いは薄く、為替に左右されやすい地合いが続いた」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声が聞かれた。
 TOPIXは0.73%高の2680.8ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.73%高の1379.67ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆2309億0300万円だった。東証33業種では、値上がりはパルプ・紙や鉱業、鉄鋼など30業種、値下がりは繊維と空運、その他製品の3業種だった。
 ファーストリテイリング<9983.T>や中外製薬<4519.T>が堅調だったほか、セブン&アイ・ホールディングス<3382.T>はしっかり。一方、アドバンテスト<6857.T>、レーザーテック<6920.T>が軟調。ネクソン<3659.T>はさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.27%高の680.30ポイントと、4日続伸した。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1326銘柄(80%)、値下がりは280銘柄(17%)、変わらずは40銘柄(2%)だった。

R6.8.28 東京株式市場・大引け=続伸、米エヌビディア決算待ちで方向感欠く

[東京 28日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比83円14銭高の3万8371円76銭と2日続伸して取引を終えた。米エヌビディア<NVDA.O>の決算発表を控えて様子見姿勢が強まり、方向感を欠いた。商いは薄く、売買代金は今年3番目の少なさだった。

 日経平均は前営業日比67円安で寄り付いた後、前日終値を挟んだ値動きが続いた。「エヌビディア待ちの一言に尽きる」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声があった。日銀の氷見野良三副総裁の発言が伝わったが、大きな市場反応はなかった。
ドル/円は前日より円高寄りだったが、業種別で輸送用機器が値上がり率トップとなった。株主還元への思惑が継続したトヨタ自動車<7203.T>が買われ、セクターの指数を押し上げた。
 エヌビディア決算を通過した後の株価調整への警戒感はくすぶったが、半導体関連株は、東京エレクトロン<8035.T>はわずかにマイナスだった一方、アドバンテスト<6857.T>やレーザーテック<6920.T>は4%高と大幅高で、全般的に底堅かった。
 エヌビディア決算後、仮に調整があっても「AIの成長ストーリーが大きく変化するわけではなく、短期的だろう。下げ止まりが確認されたら買い目線でいいのではないか」(ちばぎんAMの森田氏)との見方が聞かれた。
 TOPIXは0.42%高の2692.12ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.43%高の1385.54ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆2680億7400万円。4兆円割れは7営業日連続となった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や保険、電気機器など16業種、値下がりはパルプ・紙や石油・石炭製品、鉱業など17業種だった。
 楽天グループ<4755.T>が大幅高となり、年初来高値を更新した。複数の証券会社による目標株価引き上げが好感された。一方、ソフトバンクグループ<9984.T>やTDK<6762.T>は軟調だった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.3%安の664.64ポイントと5日ぶりに反落した。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが600銘柄(36%)、値下がりは989銘柄(60%)、変わらずは57銘柄(3%)だった。

R6.8.29 東京株式市場・大引け=小幅反落、エヌビディア決算通過で下げ渋り

[東京 29日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比9円23銭安の3万8362円53銭と、小幅に反落して取引を終えた。米エヌビディア<NVDA.O>の決算を通過し、出尽くし売りが先行した。日経平均は次第に下げ渋り、後場ではプラス圏に浮上する場面もみられた。
 日経平均は251円安と反落で寄り付いた後、401円安の3万7970円20銭で安値を付けた。売り一巡後は時間外取引での米株先物の下げ止まりのほか、為替の円高進行一服を受けて、徐々に下げ幅を縮小。後場はプラス圏に転換し、29円高の3万8401円15銭まで上昇する場面があった。
 エヌビディアは28日、第3・四半期(8─10月)の売上高が325億ドル(プラスマイナス2%)になると予想した。市場予想(317億7000万ドル)とほぼ一致する水準にとどまり、株価は引け後の時間外取引で6%下落した。東京株式市場でも、半導体関連株などの重しとなった。
 野村証券の神谷和男ストラテジストは「朝方はエヌビディアの決算を受けて半導体関連株の下げが目立ったが、次第に下値は堅くなり、意外な冷静さがみられた」と話す。ただ、国内固有の材料が少ない中、商いも細っており「8月上旬の株価下落からは戻りが鈍くなってきている」という。
 東証株価指数(TOPIX)は0.03%高の2693.02ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.03%高の1386.00ポイント。プライム市場の売買代金は3兆8556億0200万円と、8営業日連続で4兆円を下回った。
 東証33業種では、値上がりは海運、保険、医薬品など18業種、値下がりはサービス、パルプ・紙、ゴム製品など15業種だった。
 主力株は、ディスコ<6146.T>が2.46%安、東京エレクトロン<8035.T>が1.76%安、アドバンテスト<6857.T>が0.3%高。ソフトバンクグループ<9984.T>は2.40%安、トヨタ自動車 <7203.T>は0.95%安。半面、IHI<7013.T>、大阪ガス<9532.T>は2─3%超高としっかりだった。
 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.47%安の661.49ポイントと、続落した。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが637銘柄(38%)、値下がりは944銘柄(57%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。10316

R6.8.30 東京株式市場・大引け=反発、ドル/円の落ち着きやイベント通過で安心感

[東京 30日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比285円22銭高の3万8647円75銭と、反発して取引を終えた。ドル/円が144円後半で安定してきたことや、米エヌビディアの決算を通過した安心感からハイテク株の一角に買い戻しが入った。

 日経平均は25円高で寄り付いた後、小幅安に転じる場面もあったが、再びプラス圏に浮上。後場終盤に上げ幅を拡大し、前営業日比で一時307円高の3万8669円79銭で高値をつけた。半導体関連や電子部品などの主力ハイテク株が押し上げた。

 8月の日本株は歴史的な急落や急騰で乱高下したが、月間では日経平均が1.16%、TOPIXが2.92%下落した。

 SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「株価急落の引き金となっていた米景気後退懸念が杞憂に終わり、ファンダメンタルズに変化ないことが確認された」と話す。ポジション調整は一巡したものの、足元の日本株はドル安/円高基調に抑えられており、当面は3万8000円台で推移しやすいという。

 東証株価指数(TOPIX)は4日続伸し、0.73%高の2712.63ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.73%高の1396.08ポイントだった。東証33業種では、値上がりが非鉄金属、海運、卸売、サービスなど25業種、値下がりが精密機器、小売など8業種だった。

 プライム市場の売買代金は5兆1924億2800万円。前日まで8営業日連続で3兆円台となっていたが、引けにかけて大商いとなった。市場では、モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)の銘柄入れ替えなどのリバランスで注文が集中したとの見方があった。

 アドバンテスト<6857.T>、ディスコ<6146.T>が3%超高となったほか、TDK<6762.T>、太陽誘電<6976.T>、村田製作所<6981.T>などアップル関連が2─4%超高。半面、テルモ<4543.T>、ニトリホールディングス<9843.T>、イオン<8267.T>はさえなかった。

 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.14%高の669.01ポイントと、反発した。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1107銘柄(67%)、値下がりは474銘柄(28%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。10463