今日の一言:人間万事塞翁が馬

R6.8.12-16 米PPIに米CPIと重要指標を控えて夏枯れ相場の今週はボラが大きい中での一喜一憂相場が続くのかな?

東京ロイター

為替に神経質、米経済の底堅さ確認なら買い戻しも=今週の東京株式市場

[東京 13日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、為替動向に神経質な展開が続く見通し。米国では物価と消費に関する重要な指標が発表され、経済のソフトランディング(軟着陸)が意識された場合、ドル相場の落ち着きとともに株価は戻りを試す展開となりそうだ。

 日経平均の予想レンジは3万4500―3万7000円。

 14日に米消費者物価指数(CPI)、15日に米小売売上高と重要指標の発表を控え、週前半は様子見姿勢が強まりやすい。市場では「米景気動向の注目度は一段と高まっており、米経済が本当に悪化しているのか確認したい投資家は多い」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれる。

 米雇用統計の悪化を受けて米景気に対する懸念が台頭したが、T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャーの浪岡宏氏は「小売関連の指標などハードデータを確認しつつ、内容が悪くなければ株式市場では買い戻しが入りそうだ」と予想する。

 一方、引き続き為替動向に神経質な展開は続くとみられている。T&DAMの浪岡氏は「内田副総裁の発言を受けて円高進行の余地は少なくなった」として、日本株の売り圧力も限られてくるのではないか、とみている。ただ、円高が進んだ場合は企業業績の下押し懸念から、売りが出やすいという。

 需給の改善が確認されるかもポイントとなりそうだ。7月第5週(7月29日─8月2日)は、海外投資家が日本の現物株と先物を合計で1兆円超売り越し、海外勢の売り余力はそれほど大きくないのではないか、との指摘もある。需給面の悪化が一巡すれば、日経平均は戻りを試す展開が見込まれている。

R6.8.12 東京株式市場・大引け=祝日休場

R6.8.13 東京株式市場・大引け=続伸、3万6000円回復 米ハイテク株高や円安を好感

[東京 13日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比1207円51銭高の3万6232円51銭と続伸して取引を終えた。国内の連休中の米ハイテク株高や、為替の円高一服を好感する動きが優勢だった。上昇幅は今年2番目となり、2週間ぶりに心理的節目の3万6000円を回復した。

 日経平均は465円高で寄り付いた後も上げ幅を拡大した。寄与度の高い半導体関連やハイテク株が指数を押し上げ、高値圏でもみ合いながら徐々に水準を切り上げた。東京エレクトロン<8035.T>やアドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>といった寄与度の高い半導体関連やハイテク株の上昇が指数を押し上げた。ドル/円が147円後半へと円安に振れたことや、時間外取引の米国株先物がしっかり推移したことが相場を支援した。

 ひとまず落ち着いた動きとなった一方、「ボラティリティーはまだ高水準で、平時には遠い」(水戸証券の酒井一チーフファンドマネージャー)との慎重な見方は根強い。イランのイスラエルに対する報復攻撃への懸念や、南海トラフ地震の臨時情報(巨大地震注意)への警戒感がくすぶっており「3万6000円付近では戻り待ちの売りが出やすい」(国内運用会社ファンドマネージャー)との声があった。

 来週に米国で経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が予定されている上、今週は米国の消費者物価指数(CPI)や小売売上高といった重要指標の発表が控えており「米国要因で振らされやすい時間帯に入ってくる」(酒井氏)との見方もあった。

 TOPIXは2.83%高の2553.55ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比2.83%高の1314.2ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆9725億0000万円だった。東証33業種では、値上がりは保険や電気機器、証券など32業種、値下がりは空運の1業種のみだった。

 直近の決算など個別材料での物色が目立った。楽天グループ<4755.T>やMS&ADインシュアランスHD<8725.T>、ゼンショーHLDG<7550.T>は大幅高だった。一方、花王<4452.T>は軟調。リクルートHLDG<6098.T>や任天堂<7974.T>はさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が3.59%高の581.92ポイントと、5日続伸した。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1342銘柄(81%)、値下がりは284銘柄(17%)、変わらずは20銘柄(1%)だった。10359

R6.8.14 東京株式市場・大引け=3日続伸、米株高を好感 首相不出馬で不安定な場面も

[東京 14日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比209円92銭高の3万6442円43銭と3日続伸して取引を終えた。朝方は米株高を好感して買いが優勢だったが、岸田文雄首相が9月の自民党総裁選に不出馬と伝わると、為替が円高に振れたことに連れて上げ幅を縮め、やや不安定な値動きとなった。
 日経平均は303円高で寄り付いた後、一時451円高の3万6683円89銭に上げ幅を広げた。米フィラデルフィア半導体指数(SOX)の上昇を受けて、半導体関連株に買いが先行した。前場の中盤に首相が自民総裁選に不出馬との意向が報じられると、株はわずかに強含んだ後、為替が円高方向に振れる中で上げ幅を削り、マイナスに転じた。
 前日の大幅高もあって、戻り待ちや利益確定の売りが強まった。
 もっとも、現時点で株価が積極的に自民総裁選の織り込みを進めたとの見方は多くない。市場では「為替の円高に連れた面があるが、候補者などがもう少しはっきり見えてこないと本格的な物色は進みにくい」(UBS SuMi TRUSTウェルス・マネジメントの小林千紗日本株ストラテジスト)との声が聞かれた。
 米国で消費者物価指数(CPI)の発表を控える中、午後は模様眺めが強まり、前日の終値を挟んだ値動きが長かった。
 TOPIXは1.11%高の2581.9ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.11%高の1328.81ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆7016億5000万円だった。東証33業種では、値上がりは輸送用機器や保険、非鉄金属など31業種、値下がりは精密機器と倉庫・運輸関連の2業種だった。
 トヨタ自動車<7203.T>がしっかり。ソフトバンクグループ<9984.T>、リクルートホールディングス<6098.T>は堅調だった。一方、東京エレクトロン<8035.T>やファーストリテイリング<9983.T>は軟調。日東電工<6988.T>はさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.89%高の592.9ポイントと、6日続伸した。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1223銘柄(74%)、値下がりは369銘柄(22%)、変わらずは54銘柄(3%)だった。10370

R6.8.15 東京株式市場・大引け=4日続伸、GDPが支え 買い一巡後は上げ幅を縮小

[東京 15日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比284円21銭高の3万6726円64銭と、4日続伸して取引を終えた。朝方は小幅安で始まったが、堅調な4―6月期の実質国内総生産(GDP)を受けて、プラス圏に転換した。買い一巡後は上げ幅を縮小した。

 日経平均は61円安で始まった後、プラス圏に浮上し、後場に442円高の3万6885円16銭で高値をつけた。買い一巡後は上げ幅を縮小した。日経平均株価は高値をつけた7月11日終値から歴史的下げ幅を記録した5日終値の半値戻し(3万6841円)の水準を場中に一時上回ったが、終値では下回った。

 取引時間中の為替がドル安/円高に振れたほか、日経平均は前日までの3営業日で約1600円上昇したため、利益確定売りが出やすかった。きょうは米国で7月の小売売上高が公表されるため、様子見姿勢も強かった。
 大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「GDPでは消費の増加や賃上げの効果が示され、相場のボラティリティーも低下しつつある。日本株に投資しやすい環境が整ってきた」と話す。当面は戻り歩調が続きやすいという。
 東証株価指数(TOPIX)も4日続伸し、0.73%高の2600.75ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.73%高の1338.52ポイント。プライム市場の売買代金は4兆4035億1100万円だった。
 東証33業種では、銀行、証券、石油・石炭製品、海運など26業種が値上がり、サービス、空運など7業種が値下がりした。底堅いGDPを受けて、景気敏感セクターは総じて強かった。
 主力株では、ファーストリテイリング<9983.T>、東京エレクトロン<8035.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、中外製薬<4519.T>が日経平均を押し上げた。半面、リクルートホールディングス<6098.T>、アドバンテスト<6857.T>、信越化学工業<4063.T>はさえなかった。
 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.03%安の592.74ポイントと、7営業日ぶりに反落した。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1018銘柄(61%)、値下がりは577銘柄(35%)、変わらずは51銘柄(3%)だった。9561

R6.8.16 東京株式市場・大引け=5日続伸、3万8000円回復 米景気懸念後退や円安で

[東京 16日 ロイター] -東京株式市場で日経平均は、前営業日比1336円03銭高の3万8062円67銭と、5日続伸して取引を終えた。前日公表の堅調な米小売売上高を受けて、米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まり、米株高となったことが好感された。ドル/円が前日に比べて円安方向に振れたことも支援した。日経平均は節目の3万8000円台を回復し、上げ幅は今年2番目の大きさとなった。

 日経平均は前営業日比578円高と堅調にスタートし、寄り付きで節目の3万7000円台を回復した。指数寄与度の大きい半導体関連株や主力株の一角が上昇し、日経平均はその後も上げ幅を拡大。後場は高値圏でもみ合う展開が続いたが、終盤にかけて再び買いが強まり、1416円高の3万8143円55銭で高値を付けた。プライム市場では9割超の銘柄が上昇するなど、ほぼ全面高の展開となった。

 日経平均は高値をつけた7月11日終値から歴史的下げ幅を記録した5日終値の半値戻し(3万6841円)となり、「短期的には強い動きが期待できる」(楽天証券経済研究所・シニアマーケットアナリスト、土信田雅之氏)との見方が聞かれる。目先の日本株については、「8月初旬の下げがきつかっただけに水準を戻すのには時間がかかるが、企業決算からはファンダメンタルズの底堅さも確認されており、好業績株には買いが入りそうだ」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。

 足元のマーケットでは米景気のソフトランディング期待は高まっているが、「米経済指標に一喜一憂する相場展開は続くとみられ、注意は必要」(楽天証券経済研究所の土信田氏)という。

 TOPIXは2.99%高の2678.60ポイントで取引を終了。プライム市場指数は3%高の1378.64ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆9974億8400万円だった。東証33業種では全業種が値上がり。石油・石炭製品、電気機器、鉱業、非鉄金属などが上昇率上位に並んだ。

 新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2.76%高の609.11ポイントと、反発した。個別では、東京エレクトロン<8035.T>が4%超高、アドバンテスト<6857.T>が6%超高、ソフトバンクグループ<9984.T>が3%超高、ルネサスエレクトロニクス<6723.T>が7%超高と、ハイテク株が大幅高となった。指数寄与度の大きいファーストリテイリング<9983.T>が6%超高、主力のトヨタ自動車<7203.T>は3%超高だった。
 一方、サンリオ<8136.T>、サイゼリヤ<7581.T>、マツキヨココカラ&カンパニー<3088.T>は軟調だった。プライム市場の騰落数は、値上がり1535銘柄(93%)に対し、値下がりが90銘柄(5%)、変わらずが21銘柄(1%)だった。9574