今日の一言:人間万事塞翁が馬

R6.12.9-13 13日の金曜日にメジャーSQ 来週は日銀金融政策決定会合!イベント続きますね (´・ω・`)

東京ロイター

レンジ推移が継続、高値警戒と年末高思惑が綱引き=今週の東京株式市場

[東京 9日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、レンジ推移が継続すると想定されている。日米の中央銀行による政策決定会合を翌週に控え、方向感が出にくいとみられている。米国株が過去最高値圏にあり、日経平均が直近レンジの上限を推移する中で、短期的な高値警戒感がくすぶりやすい。一方、年末高への思惑も消失しておらず、底堅さも意識されそうだ。11月米消費者物価指数(CPI、11日)や日銀短観(13日)が、中銀会合に向けた手がかりになるとみられている。

日経平均の予想レンジは3万8500円―3万9500円。

米連邦公開市場委員会(FOMC、17-18日)と日銀の金融政策決定会合(18ー19日)を翌週に控え、神経質な週になりそうだと、ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長はみている。クリスマス休暇が意識される中で参加者が減り、商いは細るとみられる。週末にメジャーSQ(特別清算指数)算出を控えており「先物主導で振らされやすそうだ」(国内証券のアナリスト)との見方がある。

米国では、FOMCを前に連邦準備理事会(FRB)当局者の発言が制限されるブラックアウト期間に入る。12月FOMCでの利下げについては、前週末発表の米雇用統計と今週発表予定のCPIで、市場の見方が固まってくると見込まれている。

6日発表された11月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は22万7000人増と、市場予想の20万人増を上回った。一方、失業率は4.2%に上昇し、労働市場の緩和を示唆。無難な通過と受け止められ、CMEのFedウオッチツールでの12月利下げ織り込みは8割超に高まった。

国内では、日銀による12月利上げの織り込みに日銀短観の内容が影響するかが焦点となる。高値警戒感がくすぶるほか、トランプ次期米大統領が関税を引き上げる意向を示していることへの警戒感も根強く「積極的な上値追いは想定していない。(日経平均が)4万円をしっかり超えていくイメージは持ちにくい」(ちばぎんAMの森田氏)という。

一方、年末に向けた株高の意識が継続する中、下値では押し目買いが支えになると見込まれている。「3万9000円を割り込んでも、米国株がしっかりなら、下押しは限られるだろう」(ちばぎんAMの森田氏)という。

R6.12.9 東京株式市場・大引け=小幅反発、米利下げ観測が追い風 上値は重い

[東京 9日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比69円33銭高の3万9160円50銭と小幅に反発して取引を終えた。米雇用統計の結果を受け
て利下げ観測が高まったことが追い風となった。ただ、外部環境が不透明なため上値は重く、指数はマイナス圏に転落する場面もあった。

日経平均は241円高の3万9332円55銭ときょうの高値で寄り付いた後、118円安まで下落し、その後は方向感を欠く動きとなった。米雇用統計を無難通過し手掛か
り難となる中、時間外取引で米株先物やアジア株が軟調で、日本株も利益確定売りが上値を抑制した。

政治の混乱が続く韓国では総合株価指数(KOSPI)が一時3%近く下落し、日本株の重しとなった。市場では「米国株独り勝ちの状態で、欧州やアジアには弱さもみられ
、あまり楽観的になれない」(国内証券ストラテジスト)との声が聞かれた。もっとも、大和証券の林健太郎シニアストラテジストは「米雇用統計を無難に通過したものの、追加の好材料がなく上値を追いづらい」として、当面は個別材料株やテーマ株が物色されやすいとみている。

東証株価指数(TOPIX)は0.27%高の2734.56ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.27%高の1407.32ポイント。プライ
ム市場の売買代金は3兆8560億2100万円と低調だった。東証33業種では、サービス、空運、その他製品など24業種が値上がり、鉱業、保険、機械など9業種が値下がりした。

主力株では、アドバンテスト<6857.T>が4%超安、東京エレクトロン<8035.T>が0.79%安で2銘柄で日経平均を約127円押し下げたほか、ディスコ<6146.T>、SCREENホールディングス<7735.T>が2%超安となるなど半導体関連株が軟調だった。
半面、ファーストリテイリング<9983.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>、リクルートホールディングス<6098.T>はしっかり。
任天堂<7974.T>、ソニーグループ<6758.T>、コナミグループ<9766.T>、バンダイナムコホールディングス<7832.T>などのコンテンツ関連株も底堅く推移した。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が1.38%高の642.81ポイントと、反発した。きょう東証グロース市場に新規上場したインフォメティス<281A.T>は公
開価格を8%下回る993円で寄り付いた。1080で高値を付け、1070円で引けた。東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1079銘柄(65%)、値下がりは50
0銘柄(30%)、変わらずは65銘柄(3%)だった。

R6.12.10 東京株式市場・大引け=続伸、円安や中国景気刺激策期待で 一巡後はもみ合い

[東京 10日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比207円08銭高の3万9367円58銭と、続伸して取引を終えた。ドル/円相場が円安基調
を維持していることや、中国の新たな景気刺激策への期待が支えとなり、日本株は底堅い展開となった。ただ、11日の米消費者物価指数(CPI)発表を前に手掛けにくさも意識され、後場はもみ合いが続いた。

日経平均は前営業日比214円高としっかりでスタートした後、304円高の3万9465円14銭で高値を付けた。心理的節目の3万9500円に近づくと、上値の重さも
意識された。上昇一服後は上げ幅を縮小する場面もあった。後場に入ってからは再び底堅い動きとなり、3万9400円を中心に一進一退の展開が継続。中国政府による経済支援策への期待を背景に、中国関連株が堅調に推移したほか、ドルが151円台に乗せるなど円安方向に振れ、自動車株もしっかりだった。

市場では「日本株は下値が堅いものの、企業業績が踊り場にあることやトランプ次期政権での関税強化への懸念で上値は重い」(SBI証券の投資調査部長・鈴木英之氏)と
の指摘が聞かれた。一方、「主力株の一角が堅調で投資家心理を支えている」(国内証券・ストラテジスト)との声もあった。
SBI証券・鈴木氏は「今は上昇のきっかけを待っている状況で、目先も基本的には3万8000円―4万円のレンジ内での動きになるのではないか」と述べた。

TOPIXは0.25%高の2741.41ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.25%高の1410.86ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は3兆
9325億2500万円だった。東証33業種では、卸売、鉄鋼、電気機器など16業種が値上がり。保険、電気・ガス、非鉄金属など17業種は値下がりした。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.36%安の640.47ポイントと、反落した。

個別では、中国関連と目される銘柄が買われ、資生堂<4911.T>、ファナック<6954.T>が3%超高、安川電機<6506.T>が2%超高だった。主力のトヨタ自動車<7203.T>は1%超高、ソニーグループ<6758.T>は4%超高で堅調だった。東京エレクトロン<8035.T>は3%超高、アドバンテスト<6857.T>は小幅高だった。
トプコン<7732.T>はストップ高で終了。非公開化に向けて入札プロセスに入っていることが分かったとする一部報道が手掛かりになった。

プライム市場の騰落数は、値上がり702銘柄(42%)に対し、値下がりが874銘柄(53%)、変わらずが68銘柄(4%)だった。

R6.12.11 東京株式市場・大引け=小幅に3日続伸、米CPI控え模様眺め

[東京 11日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は小幅に3日続伸し、前営業日比4円65銭高の3万9372円23銭で取引を終えた。米消費者物価指数(C
PI)の発表を日本時間夜に控えて積極的な売買は手控えられ、材料やテーマのある銘柄が個別に物色された。商いは低調で、東証プライム市場の売買代金は4営業日連続で4兆円を下回った。
日経平均は9円安で寄り付いた後、3万9100円─3万9400円台と、レンジ内でプラス圏とマイナス圏を行き来する値動きとなった。全体的に手掛かり材料に欠け
る中、注目度が高い米CPIの発表前に様子見ムードが広がった。

業種別では、川崎重工業<7012.T>が10%超高、IHI<7013.T>、三菱重工業 <7011.T>が4─6%超高と、防衛関連株が軒並み大幅高となった。市場では、地政学リスクの高まりや防衛費の増額の思惑が働いているとの見方があった。
もっとも、野村証券の神谷和男ストラテジストは「明確な材料が少なく薄商い相場となる中、物色は値動きが良く、テーマ性がある銘柄に向きやすい」と話す。市場では、当
面は材料やテーマのある銘柄の個別物色が続くとの見方が少なくない。東証株価指数(TOPIX)も3日続伸し、0.29%高の2749.31ポイント
で取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.29%高の1414.93ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆8412億6300万円だった。
東証33業種では、銀行、保険、繊維製品など24業種が値上がり、電気・ガス、鉱業、ガラス・土石製品など9業種が値下がりした。日銀の追加利上げの可能性が意識され
る中、長期金利が上昇し、金融株は総じてしっかりだった。
主力株では、ディスコ<6146.T>が3.50%超安、レーザーテック<6920.T>が1%超安で年初来安値下回る場面があったほか、東京エレクトロン<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>も小幅安となり、半導体関連株は総じて軟調だった。

半面、キッコーマン<2801.T>、スズキ<7269.T>が2%超高としっかり、ソニーグループ <6758.T>は株式分割後の上場来高値を更新した。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.3%安の638.58ポイントと、続落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが823銘柄(50%)、値下がりは750銘柄(45%)、変わらずは71銘柄(4%)だった。

R6.12.12 東京株式市場・大引け=4日続伸、一時4万円台回復 半導体株しっかり

[東京 12日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比476円91銭高の3万9849円14銭と、4日続伸した。前日の米ハイテク株高や為替の円安基調を背景に半導体株や主力株が堅調で、日経平均は約2カ月ぶりに一時、節目の4万円台を回復した。ただ、大台では上値の重さが意識され伸び悩んだ。

日経平均は前営業日比477円高と大幅高でスタートし、じりじりと上げ幅を拡大。前場中盤には719円高の4万0091円55銭まで上昇した。前日の米市場では、消費者物価指数(CPI)の結果を受けて12月の利下げ観測が高まりハイテク株が上昇。その流れを引き継いで、半導体関連や主力株が買われた。
ただ、4万円台乗せでは上値は重く、後場後半に為替が円安方向に振れると歩調を合わせるようにじり高となったが、大引けにかけてはやや上げ幅を縮小した。

レンジ相場が続く中、丸三証券・投資情報部長、丸田知宏氏は「3万9000円台半ばくらいでショートの売りを仕掛けていた投資家も少なからずいたとみられるが、日本株が意外と底堅いことからメジャーSQ(特別清算指数)算出を前に買い戻しが入ったのではないか」と指摘する。ただ、「海外勢の腰の入った資金流入がないと、なかなかレンジを上抜けるのは難しそうだ」という。

TOPIXは0.86%高の2773.03ポイントで取引を終了。プライム市場指数は0.86%高の1427.15ポイントだった。東証プライム市場の売買代金は4兆4089億5800万円だった。東証33業種では、鉄鋼、金属製品以外の31業種が値上がり。石油・石炭製品、サービス、電気機器などの上昇が目立った。

新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.48%高の641.64ポイントと、反発した。
きょうグロース市場に新規上場したユカリア<286A.T>は公開価格を8.01%下回る975円で初値を付け、981円の高値で取引を終えた。

個別では、アドバンテスト<6857.T>が5%超高、ソフトバンクグループ<9984.T>が1%超高、東京エレクトロン<8035.T>が小幅高だった。ディー・エヌ・エー<2432.T>、スズキ<7269.T>も堅調。主力のトヨタ自動車<7203.T>は1%超高。
一方、SUMCO<3436.T>、日産自動車<7201.T>は2%超安、太陽誘電<6976.T>は1%超安で軟調。

プライム市場の騰落数は、値上がり1053銘柄(64%)に対し、値下がりが528銘柄(32%)、変わらずが63銘柄(3%)だった。

R6.12.13 東京株式市場・大引け=5日ぶり反落、前日高の反動売りでいってこい

[東京 13日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は5日ぶりに反落し、前営業日比378円70銭安の3万9470円44銭で取引を終えた。前日まで4連騰し、米国市場での株安をきっかけに反動による利益確定売りが広がった。前日の上昇分の多くを返上し、いってこいとなった。売り一巡後は下げ渋った。

日経平均は225円安で寄り付き、徐々に下げ幅を拡大して一時601円安の3万9247円41銭に下落した。前日までの4日続伸で約750円上昇し、節目の4万円を2カ月ぶりに一時回復した達成感もあって、利益確定売りが優勢になった。きょうは特別清算値(メジャーSQ)の算出があり、主力株の株価は需給主導で上下に振れやすいとの見方もあった。

来週に日米で中央銀行による政策決定会合が控えている上、クリスマス休暇が意識される中で商いが細り始めており、明確なトレンドは出にくいとの見方が聞かれた。朝方に発表された日銀の12月短観は「悪くない内容で、今後の緩やかな持ち直しを期待させる」(岩井コスモ証券の林卓郎投資情報センター長)との声が聞かれた。
短観は大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14と、悪化を見込んでいた市場予想に反し、小幅ながら2期ぶりに改善。大企業・非製造業のDIはプラス33と2期ぶりに小幅悪化した。
売り一巡後の日経平均は下げ渋った。ドル/円が153円台へと円安方向に振れたことが投資家心理の支えになった。「3万9500円より下では買いの姿勢もみられた。上値トライの機運は、週明けに持ち越すのではないか」(岩井コスモの林氏)との見方もあった。
TOPIXは0.95%安の2746.56ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.96%安の1413.52ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆4220億1600万円だった。東証33業種では、値上がりはパルプ・紙や海運、その他製品の3業種、値下がりは機械や医薬品、その他金融など30業種だった。
バンダイナムコホールディングス<7832.T>が年初来高値を更新。フジクラ<5803.T>、アドバンテスト<6857.T>は堅調だった。一方、東京エレクトロン<8035.T>、ファーストリテイリング<9983.T>、リクルートホールディングス<6098.T>といった前日まで買われていた銘柄の弱さが目立った。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.49%高の644.81ポイントと続伸した。新規上場のラクサス・テクノロジーズ<288A.T>の初値は公開価格を51.6%上回る426円で、初値を下回る377円で取引を終えた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが530銘柄(32%)、値下がりは1053銘柄(64%)、変わらずは61銘柄(3%)だった。