東京ロイター

R6.12.23 東京株式市場・大引け=日経平均は7日ぶりに反発、米国株上昇など好感
[東京 23日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比459円44銭高の3万9161円34銭と7日ぶりに反発して取引を終えた。前週末の米国株式市場で主要3指数が上昇したことを受けて幅広く物色されたほか、イベントリスクが一巡したことで買い安心感が生じた。直近の6営業日で1147円下落していたため下げ過ぎとの見方が広がり、終始堅調な地合いを維持した。
朝方から幅広く買いを集め、日経平均は前営業日比で一時508円27銭高の3万9210円17銭まで上昇した。米連邦公開市場委員会(FOMC)、日銀金融政策決定会合など注目されていたイベントが一巡したことで、市場全体に買い安心感が広がり「米株の上昇を素直に好感する動きになった」(国内証券ストラテジスト)という。
日経平均で3万9000円を超すと、高値警戒感からの売りが出てくるとの見方が多いが、実際に引け間際に値を消すなど上値に対して投資家は慎重であることが示され、SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏は「今週は需給面で換金売りが出てくる一方、年初からの需給改善も期待され、日経平均は3万8000円から4万円にかけてのボックス圏から抜け出せないのではないか」と指摘していた。
TOPIXは0.92%高の2726.74ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.92%高の1403.34ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆5066億3900万円円だった。
東証33業種では、電機・ガス、輸送用機器、サービスなど30業種が値上がり、海運、空運、鉄鋼の3業種が値下がりした。
主力株ではトヨタ自動車<7203.T>、ソフトバンクグループ<9984.T>が大幅高。ファーストリテイリング<9983.T>が小高い。東京エレクトロン<8035.T>が堅調。IHI<7013.T>をはじめ防衛関連株やアドバンテスト<6857.T>などの半導体関連株の上昇が目立った。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.84%高の630.16ポイントと、反発した。
きょうグロース市場に新規上場した令和アカウンティング・ホールディングス<296A.T>は公開価格を44%上回る521円で初値を付け、481円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1197銘柄(72%)、値下がりは387銘柄(23%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。
R6.12.24 東京株式市場・大引け=小反落、クリスマス休暇で参加者減 方向感欠く
[東京 24日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比124円49銭安の3万9036円85銭と小幅に反落して取引を終えた。米株高を受けて買いが先行したが短時間でマイナスに転じ、後場は小幅安での小動きが続いた。海外勢を中心にクリスマス休暇に伴う参加者の減少が意識されて見送りムードが強まった。個別材料以外での物色には明確な傾向が出なかった。
日経平均は48円高で寄り付いた後、一時84円高に上値を伸ばしたが、買い一巡後は短時間でマイナスに沈んだ。市場では「海外勢の参加が細る中で、年末特有の売りや為替介入への警戒感が重しになった」(しんきんアセットマネジメント投信の藤原直樹シニアファンド・マネージャー)との声があった。
ただ、下値も165円安と限られており、狭いレンジでの推移が続いた。「損益通算の売りや旧NISAの利益確定売りがこのところの上値を重くしてきた面があるが、きょうあすで一巡するとみられ、年末にかけて上値は軽くなってくるのではないか」(しんきんAMの藤原氏)との見方が聞かれた。
個別物色では、大規模な自社株買いを発表したホンダ<7267.T>が大幅高となった。ホンダとの統合協議を開始した日産自動車<7201.T>は売り先行後に大幅高となり、荒い値動きとなった。市場では「次の展開への思惑が交錯した」(国内証券のアナリスト)との声があった。
TOPIXは0.02%高の2727.26ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.02%高の1403.62ポイントだった。プライム市場の売買代金は3兆0943億5800万円だった。東証33業種では、値上がりは海運や電気・ガス、輸送用機器など18業種、値下がりは非鉄金属やサービス、情報・通信など15業種だった。
信越化学工業<4063.T>やZOZO<3092.T>、ニトリホールディングス<9843.T>は堅調だった。一方、フジクラ<5803.T>やアドバンテスト<6857.T>が軟調。ソフトバンクグループ<9984.T>はさえなかった。新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.01%安の630.12ポイントと、わずかに反落した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが745銘柄(45%)、値下がりは817銘柄(49%)、変わらずは81銘柄(4%)だった。

R6.12.25 東京株式市場・大引け=小幅反発、クリスマスや年末で見送りムード
[東京 25日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比93円58銭高の3万9130円43銭と小幅に反発して取引を終えた。クリスマス休暇で今晩の米国株式市場が休場となるほか、年末年始を控えて国内外の機関投資家が積極的な買いを見送る中、日経平均は一日を通してもみ合いに終始
した。東証プライム市場の売買代金は3営業日連続で3兆円台、今年3番目の薄商いとなった。
日経平均は米株高を好感し131円と反発して寄り付いたが、その後は薄商いの中で買い材料も見当たらず失速し、3万9000円を挟んだ一進一退の値動きが継続した。市場参加者が少ないことで上値を追う動きにはならず、日経平均の値幅は上下253円にとどまった。
後場には日銀の植田和男総裁が経団連の審議員会で講演したが、従来通りの見解を繰り返す内容となったため、市場の反応は限定的だった。
市場では、年内の日経平均は3万9000円付近でのレンジ相場が継続するとの見方が少なくなかった。「年内は相場を大きく動かすようなイベントを控えていないため、売買が見送られている」(SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長)という。
東証株価指数(TOPIX)は3日続伸し0.24%高の2733.86ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.24%高の1406.99ポイント。プライム市場の売買代金は3兆1697億5400万円と今年3番目の薄商いとなった。
東証33業種では、輸送用機器、非鉄金属、鉄鋼など19業種が値上がり、電気・ガス、銀行、食料品など14業種が値下がりした。
主力株ではトヨタ自動車<7203.T>が後場急伸し、4.57%高となった。同社が自己資本利益率(ROE)の目標を2倍の20%に引き上げると日本経済新聞電子版が報じたことが材料視された。そのほか、ソフトバンクグループ<9984.T>、ファーストリテイリング<9983.T>もしっかり。コナミグループ<9766.T>、第一三共<4568.T>は売られた。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.21%高の631.46ポイントと、小幅に反発した。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが861銘柄(52%)、値下がりは726銘柄(44%)、変わらずは56銘柄(3%)だった。
R6.12.26 東京株式市場・大引け=続伸し400円超高、年明け相場期待の買い
[東京 26日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比437円63銭高の3万9568円06銭と続伸して取引を終えた。主力株を中心に買いが入り、日経平均、東証株価指数(TOPIX)ともに一日を通して底堅い値動きとなった。業種別では自動車などの輸送用機器、百貨店などの小売り株は大幅高となった。市場では、年明け相場を期待した買いが入っているとの見方があった。
日経平均は前日の米国株式市場が休場で方向感が見いだしにくい中、1円安の3万9129円31銭と小反落で寄り付いた。ただ、その後は地合いが好転し、プラス圏に浮上し上値を追う展開となり、一時461円高の3万9592円28銭で高値をつけた。
きょうは12月の受け渡しベースでの最終売買日にあたり、実質的に2024年相場の最終日となる。あすからは25年の新年相場がスタートすることになり、節税を意識した換金売りが一巡するなど今後は需給の改善が見込まれるため、市場では薄商いながらも年明け相場を期待した買いが入った。
個別では、トヨタ自動車<7203.T>が5.99%高となったほか、日産自動車 <7201.T>、三菱自動車工業 <7211.T>、マツダ <7261.T>が4─6%超高となるなど自動車株が軒並み上昇した。トヨタ自動車が自己資本利益率(ROE)の目標を2倍の20%にするとの前日の一部報道が引き続き手掛かりとなった。
そのほか、前日に決算を発表したJ.フロント リテイリング<3086.T>が8%超高となり、三越伊勢丹ホールディングス<3099.T>、高島屋<8233.T>が5─7%超高と百貨店も買われた。
市場では「来年の相場に向けた銘柄探しは既に始まっており、きょうは割安感に注目した買いが広がっているようだ」(大和証券の林健太郎シニアストラテジスト)との声が聞かれた。年末に入り自動車などの主力株が急速に買われるようになったことを受けて、機関投資家が出遅れた形で買いを入れているとの見方もあった。
TOPIXは4日続伸し1.2%高の2766.78ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.2%高の1423.93ポイント。プライム市場の売買代金は3兆8817億2200万円だった。東証33業種では全業種が値上がり、輸送用機器、非鉄金属、卸売、鉄鋼、機械などが値上がり率上位となった。
そのほか主力株では、ソフトバンクグループ<9984.T>、アドバンテスト<6857.T>、ファーストリテイリング<9983.T>、TDK<6762.T>が買われた。ソシオネクスト<6526.T>、エーザイ<4523.T>はさえなかった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が0.11%高の632.16ポイントと、続伸した。きょうグロース市場に新規上場したGVA TECH<298A.T>、visumo<303A.T>、フォルシア<304A.T>はともに公開価格を上回る水準で初値を付けた。GVA TECHは公開価格を1%上回る700円で初値を付け、650円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1294銘柄(78%)、値下がりは297銘柄(18%)、変わらずは52銘柄(3%)だった。
R6.12.27 東京株式市場・大引け=3日続伸し4万円回復、実質新年相場は大幅高スタート
[東京 27日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比713円10銭高の4万0281円16銭と3日続伸して取引を終えた。実質的に2025年相場入りとなったこの日、個人投資家から海外機関投資家まで幅広い買いを呼び込み、終値で7月19日以来、約5カ月ぶりに4万円台を回復して引けた。
日経平均は104円高で寄り付いた後に上値を伸ばし、830円高の4万0398円23銭で高値をつけた。受け渡しベースで新年入りしたことで、実質的な年内最終売買日だった前日の個人投資家による節税を意識した換金売りが一巡したほか、ニューマネーとみられる内外投資家の資金が流入したとみられ、上値を追う展開となった。
市場では「2025年の新NISA(少額投資非課税制度)枠を使った個人の買いや、年末年始が6日間と長いため、高額の逆日歩を嫌った売り方の買い戻しも入り、これに海外実需の買いも加わって上げに弾みを加えた」(岡地証券・投資情報室長の森裕恭氏)との指摘もある。
野村証券・ストラテジストの澤田麻希氏は「閑散に売りなしとの格言通りの動きで、方向感が乏しく材料もなく、薄商いとなる中で先物主導の相場展開となっている」とコメントしていた。
東証株価指数(TOPIX)は5日続伸し、1.26%高の2801.68ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.26%高の1441.9ポイント。プライム市場の売買代金は4兆3282億9500万円だった。
東証33業種では、値上がりは電気・ガス、鉄鋼、電気機器、医薬品など31業種、値下がりは鉱業、ゴム製品の2業種だった。
主力株ではファーストリテイリング <9983.T>、アドバンテスト<6857.T>、東京エレクトロン<8035.T>がしっかり。ヤマハ発動機 <7272.T>、JT<2914.T>はさえなかった。そのほか、ディー・エヌ・エー<2432.T>が15%超高、ソシオネクスト<6526.T>、ニデック<6594.T>がそれぞれ4%超。ニデックが公開買い付け(TOB)すると発表した工作機械の牧野フライス製作所<6135.T>はストップ高買い気配となった。
半面、日産自動車<7201.T>は7.82%安、三菱自動車工業<7211.T>は2%超安だった。
新興株式市場は、東証グロース市場250指数が2%高の644.82ポイントと、3日続伸した。きょうグロース市場に新規上場したビースタイルホールディングス <302A.T>は公開価格を60%上回る3325円で初値を付け、2625円で引けた。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1356銘柄(82%)、値下がりは248銘柄(15%)、変わらずは31銘柄(1%)だった。
- 1
- 2