今日の一言:人間万事塞翁が馬

R5.9.4- アノマリーで弱い9月相場が本格始動!重要指標を無難にこなし今週はMSQに向けてファンドの思惑で一進一退しそうな相場かな? (´・ω・`)

東京ロイター

株高は小休止、上値追い材料欠く 中国懸念も重し=今週の東京株式市場

[東京 4日 ロイター] – 今週の東京株式市場は、小休止が想定されている。上値を追う材料に乏しい中、このところの連騰を受けて利益確定や戻り待ちの売りが上値を抑えやすいとみられている。中国で経済指標の発表が予定される中、同国の景気懸念も投資家心理の重しになりやすい。メジャーSQ(特別清算指数)算出を控え、神経質な値動きも想定される。

日経平均の予想レンジは3万2000円─3万3000円。

<松井証券 シニアマーケットアナリスト 窪田朋一郎氏>

日経平均の上値は重そうだ。ボックス内で6月以降の下向き基調が続くとみている。米金利の上昇一服で株価は持ち直してきたが、さらに一段と金利が低下するとは想定しにくい。米国のレーバーデー明け以降の株価は、下半期のテーマで動く傾向にあるが、米利上げが最終局面にあることは、かなり織り込まれている。

一方、中国では、不動産の売却が困難な地方政府を中心に収入が細り、財政支出による経済対策は難しいとみられる。景気懸念が9月以降、盛り上がりかねず、地理的に近い日本は影響を受けやすいため注意が必要だろう。

<ちばぎんアセットマネジメント 調査部長 森田潤氏>
  
株価の上昇は、いったん小休止となってもおかしくない。8月半ばから株高基調が続いたことで3万3000円付近では戻り待ちの売りが出やすい。節目を大きく上抜けるような強い材料も見当たらない。ただ、TOPIXのチャート形状は改善してきており、日経平均は多少の押し目はあってもTOPIX主導で底堅いのではないか。

中国で経済指標の発表が予定される。地合いが悪いと景気の弱さが意識されやすい。ただ、急激に良くなるとはもともと想定されておらず、ネガティブインパクトは限られるだろう。メジャーSQを控えて短期的な手口は読みにくいが、この数カ月はレンジ内での推移でもあり、大きな波乱はないのではないか。16352

R5.9.4 東京株式市場・大引け=6日続伸、米追加利上げ観測の後退で

[東京 4日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比228円56銭高の3万2939円18銭と、6日続伸し、この日の高値で取引を終えた。前週末の米国市場では雇用統計の発表を受けて追加利上げ懸念が緩和し、S&P総合500種とダウ工業株30種が上昇しており、東京市場でも好感する買いが優勢となった。TOPIXは再び年初来高値を更新した。

 日経平均は86円高でスタートした後も、徐々に上げ幅を拡大。後場に入っても堅調な推移を続け、この日の高値で引けた。ただ、日経平均は前週末までの5連騰で1000円超上昇しており、戻り待ちや利益確定の売りが出る場面もみられた。

 ニッセイ基礎研究所の井出真吾チーフ株式ストラテジストは「米雇用統計や米ISM製造業景気指数の結果が好感されたほか、為替の円安やアジア株の堅調さが日本市場の追い風となった」との見方を示した。一方、3万3000円に近付くと短期的な利益確定目的の売りもでやすい、という。

 TOPIXは1.02%高の2373.73ポイントで取引を終了。東証プライム市場指数は前営業日比1.02%高の1221.61ポイント。プライム市場の売買代金は3兆2415億9200万円だった。東証33業種では、値上がりは鉄鋼や海運、輸送用機器など32業種で、値下がりは空運のみだった。

 個別では、前週末に決算を発表した伊藤園<2593.T>が12.2%高で、年初来高値を更新した。為替の円安基調を背景に、主力のトヨタ自動車<7203.T>は3.1%高、SUBARU<7270.T>は3.8%高と、自動車株などもしっかりと推移した。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1422銘柄(77%)、値下がりは372銘柄(20%)、変わらずは40銘柄(2%)だった。16584

R5.9.5 東京株式市場・大引け=7日続伸、3万3000円回復 1カ月ぶり高値

[東京 5日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比97円58銭高の3万3036円76銭と7日続伸して取引を終え、連日の高値引けになった。前日の米国市場が休場で手掛かりを欠く中で上昇基調が継続し、約1カ月ぶりに3万3000円の大台を回復した。TOPIXはバブル後高値を3日連続で更新した。
 日経平均は2円高と小幅に続伸して寄り付いた。朝方に3万3000円の大台を回復した後は利益確定売りが上値を抑え、短時間でマイナス圏に押し返された。「いったん達成感が出た」(証券ジャパンの大谷正之調査情報部部長)とされ、午後にかけて軟調な時間帯が多かった。
 前日の上昇が目立った鉄鋼や輸送用機器は弱く「循環物色の様相」(国内証券のストラテジスト)との見方が聞かれた。もっとも、先物に断続的な買いが入る中、大引けにかけて日経平均は再びプラスを回復した。「このところ押し目らしい押し目がなく、下げ渋ったことで拾いたい投資家もいた」(大谷氏)との声が聞かれた。
 TOPIXは0.17%高の2377.85ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.17%高の1223.73ポイント。プライム市場の売買代金は3兆4891億4000万円だった。

 東証33業種では、値上がりは精密機器や不動産、鉱業など23業種で、値下がりは鉄鋼や金属製品、医薬品など10業種だった。
 信越化学工業<4063.T>や村田製作所<6981.T>、ニトリHLDG<9843.T>が堅調だった一方、JFEHLDG<5411.T>が大幅安。リクルートHLDG<6098.T>、第一三共<4568.T>は軟調だった。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1076銘柄(58%)、値下がりは671銘柄(36%)、変わらずは87銘柄(4%)だった。16409

R5.9.6 東京株式市場・大引け=8日続伸、円安が追い風 TOPIXは連日でバブル後高値

[東京 6日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比204円26銭高の3万3241円02銭と8日続伸して取引を終えた。外為市場での円安進行が追い風となったほか、海外投資家による日本株買いも株価を押し上げた。TOPIXは連日でバブル後高値を更新した。

 日経平均は78円高と小幅に続伸して寄り付いた。その後も上げ幅を拡大し、後場には一時約245円高の3万3282円15銭まで上昇した。円安を受け、輸出採算の改善期待が高まった輸出関連株が買われた。ただ、後場中盤ころには利益確定売りが上値を抑える場面もみられた。

 三井住友トラスト・アセットマネジメントの上野裕之チーフストラテジストは「前日の米株が下げたので日本株も下がるとみていた人が多かったと思うが、日本株の先高観から想像以上に強い相場が続いている」と指摘。主力株が買われており、デフレ脱却への期待などから海外投資家などの中長期的な資金が入っているとみている。

 TOPIXは0.62%高の2392.53ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比0.62%高の1231.28ポイント。プライム市場の売買代金は3兆5433億1400万円だった。

 東証33業種では、値上がりは証券や輸送用機器、鉱業など24業種で、値下がりは海運や倉庫・運輸関連、食料品など9業種だった。

 個別では、指数寄与度の大きい東京エレクトロン<8035.T>が1.9%高、アドバンテスト<6857.T>が3%高と堅調で、2銘柄で指数を80円程度押し上げた。
 円安を背景に自動車株が軒並み堅調で、トヨタ自動車<7203.T>が2.3%高で上場来高値を更新したほか、SUBARU<7270.T>は1.6%高と年初来高値を更新した。自動車生産が回復傾向で好業績が期待できる上、「バリュエーションも低く、乗り遅れた海外投資家が急いで買っている」(国内証券ストラテジスト)という。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが965銘柄(52%)、値下がりは790銘柄(43%)、変わらずは79銘柄(4%)だった。16731

R5.9.7 東京株式市場・大引け=9日ぶり反落、高値警戒で利益確定売り

[東京 7日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比249円94銭安の3万2991円08銭と、9営業日ぶりに反落した。前日の米株安とアジア株の軟調な動きを受けて、8連騰を経た日経平均は高値警戒感から利益確定売りが優勢となった。

 日経平均は122円安で寄り付いた後、一時はプラス圏に浮上したものの再びマイナス圏に転落した。後場も売りが優勢で、254円67銭安の3万2986円35銭で安値を付けた。時間外取引での米先物3指数、アジア株のさえない値動きが重しとなった。アジアの主要な株価指数は朝方から軟調だったが、中国の経済指標を受けて一段と下落した。中国税関総署が発表した8月の貿易統計で、輸出は前年比8.8%、輸入は7.3%とそれぞれ減少した。

 日経平均は前日までに8日続伸し約1600円上昇しており、「高値警戒感で利益確定売りが出やすい中、米株やアジア株のさえない動きに反応しやすい」(ソニーフィナンシャルグループの宮嶋貴之シニアエコノミスト)という。米国の金融政策の先行きに不透明感がくすぶる中、市場では来週公表される8月の米消費者物価指数(CPI)に関心が向いている。

 TOPIXは0.38%安の2383.38ポイントで9営業日ぶりに反落した。一時は年初来高値を上回った。東証プライム市場指数は前営業日比0.38%安の1226.55ポイント。プライム市場の売買代金は3兆6493億4200万円だった。

 東証33業種では、値上がりは鉱業、パルプ・紙、石油・石炭製品など13業種で、値下がりは鉄鋼、精密機器、非鉄金属など20業種だった。

 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが629銘柄(34%)、値下がりは1151銘柄(62%)、変わらずは54銘柄(2%)だった。16616

R5.9.8 東京株式市場・大引け=続落、米ハイテク株安が波及 連騰の反動売りも

[東京 8日 ロイター] – 東京株式市場で日経平均は、前営業日比384円24銭安の3万2606円84銭と続落した。中国政府がiPhoneの使用禁止を拡大するとのニュースを受けた米ハイテク株安の流れが波及した。週前半の連騰を経て高値警戒感が高まる中での週末でもあり、利益確定や手仕舞い売りが広がった。
 日経平均は74円安で寄り付いた後も、下げ幅を拡大した。アップル<AAPL.O>関連銘柄や指数寄与度の高いハイテク株で軟調な銘柄が目立った。午前の中盤に鈴木俊一財務相の円安けん制発言を受けてドル/円が一時146円半ばに急落した場面では、株価も下押しが強まった。
 
 市場では「週前半はメジャーSQ(特別清算指数)算出を控える中で買われており、連騰を受けて高値警戒感が高まった。イベント通過に伴って反動の売りが強まったようだ」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との見方が聞かれた。
 ドル/円は短時間で147円を回復したが、日経平均は追随する動きにはならず、後場も軟調地合いを継続。一時478円安の3万2512円80銭に下げ幅を拡大した。米中対立が強まりかねないとの懸念も、相場全体の下押しに作用したとみられている。
 
 TOPIXは1.02%安の2359.02ポイントで取引を終えた。東証プライム市場指数は前営業日比1.02%安の1214.02ポイントだった。プライム市場の売買代金は4兆0572億7000万円だった。東証33業種では、値上がりは証券と電気・ガス、石油・石炭製品の3業種で、値下がりは鉱業や非鉄金属、精密機器など30業種だった。
 
 東京エレクトロン<8035.T>やダイキン工業<6367.T>が軟調。SMC<6273.T>はさえなかった。一方、出光興産<5019.T>が年初来高値を更新したほか、アドバンテスト<6857.T>、第一三共<4568.T>はしっかり。
 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが277銘柄(15%)、値下がりは1508銘柄(82%)、変わらずは49銘柄(2%)だった。16348

上値重い、米CPI控え 米中対立への懸念が重し=来週の東京株式市場

[東京 8日 ロイター] – 来週の東京株式市場は、上値の重い展開が想定されている。週半ばには8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えており、結果次第で株価が上下に振れる展開もありそうだ。ハイテク製品を巡る米中対立への懸念もくすぶり、積極的な上値追いの動きは限定的となりそうだ。日本株は大幅上昇してきたことから、引き続き利益確定目的の売りも出るとみられる。

日経平均の予想レンジは3万2400円─3万3100円。

<岩井コスモ証券 投資情報センター長 林卓郎氏>

「米国では再び利上げ長期化懸念がくすぶっているほか、中国関連の話でハイテク株が弱含んでいるので、若干警戒してみている。週半ばに発表される米CPIで強い数字が出た場合は、金融引き締め長期化が意識され、短期的には下振れ要因になるだろう」
「日本株は9月末を控え配当利回りの高い銘柄や内需主力株への買いは続くとみられるが、TOPIXもバブル後高値を更新するなど、足元ではやや急ピッチに上げてきた感がある。米中対立懸念がくすぶる中、上値追いというよりも、値固めの週になるのではないかとみている」

<野村証券 投資情報部ストラテジスト 沢田麻希氏>
  
「米中のハイテク関連の規制の話については、注視する必要があるだろう。日本株は足元で大きく上昇し、調整という動きになっているが、マクロ環境自体は上昇していた際と大きく変わっていないので、ここからさらに下値を切り下げていくことは考えづらい。25日移動平均線や75日線が下値として意識されるのではないか」
「注目は週末に発表される中国の各種経済統計だろう。日本の株式市場をみる上では、中国景気はある程度影響が大きいので、月次統計で景気の回復が確認できれば日本市場の追い風となるだろう。米CPIに関しては、強い結果が出てきた場合は2024年の利下げ開始時期が市場想定よりも遠のく可能性があり、その場合は日本株はいったんは下に振れるかもしれない。ただ、国内景気の堅調さを考えると、日本株は底型い展開が期待できるのではないか」