誰に進められるでもなく、いや、Amazonに進められて小坂流加さんの「余命10年」を手に取りました。正確にはKindleにダウンロードかな。最近は通勤で、オーディオブックを聞きながら電子書籍を読むことにハマっているのでお勧めに出てきたこの本を読むことにいたしました。でその感想をネタバレ無しで

AmazonのPrime会員は今更ながらに大変お得で
AmazonのPrime会員であったため、最近は無料で読める物語系の自己啓発書を読んでばかりいました。よく出てくるフレーズで「死を意識すると生が見えてくる」といったような文章が頭に残っていたので、この本も、物語系の自己啓発本かなと思いAmazonPrimeで無料で読めるので手に取りました。
「余命10年」を読んでみて
氷河期世代のおっさんにはいろんな意味できつかったな。長年生きてくると素直な自分とひねくれた自分が内部に混在していて、それはいろんな感情を生み出しました。私は本を読んでいると、どうしても客観的、俯瞰的に物語を見ることよりも、主人公と同じ心情になったりすることもあり、あと、年を取り涙腺が緩くなってしまったこともあり、などごちゃごちゃ言い訳をしていますが、頬に涙がつたいましたよ。前半はだるかったけれど中盤以降は一気に読みました。つづきが気になると寝れないから・・・
余命10年 | ||||
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家でゆっくり読むものですね。
これを通勤電車で読まなくてよかったというのが感想です。絶対、通勤中に涙を流してますね。最近読んだ「HSPサラリーマン」でもウルっときて通勤中にわざとあくびをして、涙の原因にしたりしたのだけれど、この作品は涙の量があくびでは対応できないので本当に家読みで良かった。前半途中で「自己啓発本」ではないということで読むのを辞めようと思ったときにGoogleとかで「余命10年」と検索したりするのですが、Amazonの評価も高く、ネタバレしない範囲でいろんな方の感想を読んでいると最後まで読んだら何か変わるのかなと思い読み進めて良かったかなと思っています。
HSPサラリーマン | ||||
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ひねくれた自分の感想としては
ひねくれた感想としては、やはり少女漫画っぽい話の内容かなということで、万人受けはしないし、美男美女ということで現実的ではないなというひねくれた自分がいました。10年の間に素敵な恋愛が出来て素敵な体験やができるのやったらいいやん。ダラダラと無駄な時間を過ごすよりも、その10年で輝けてるんだからよっぽどいい人生だと思うし、いろいろと幸運にも恵まれてるやん。とも思ったりしました。女性であっても誰もがそんなに自由に恋愛できないし、彼氏を紹介してくれる友達もいるわけでもないし陽キャむけの小説だなと思いましたよ。
小坂流加さんについて
Googleとかで「余命10年」 を検索しているときに知りましたが、この方は難病「原発性肺高血圧症」を患っており、この本の文庫化編集を終えた直後2017年に他界されました。ご冥福をお祈り申し上げます。この事実を知ると、この小説のまた違った側面が見れます。私は死を題材にした小説はお涙頂戴系が多くあまり触れたくないのですが、この著者の場合は、この小説の主人公に自分自身を重ね合わせていたのかなと思ったりすると切なくなりますね。
映画化決定
これもGoogle検索してた時に知ったことですが映画『余命10年』特報 2022年春公開とのことでした。いやーネタバレはしませんが、この小説を読んでいて私は、アニメ化のほうが良かったのではないかを思っています。この本を読むと何となくそんな気がするのは私だけではないはず・・・音楽がRADWIPだから新海監督でアニメ化が良かったかな。ただ、何にしろ多分私は映画館では観ないですね。間違いなく。AmazonでPrime特典とかで映画が見れるようになれば改めて見ようと思います。原作の雰囲気だけを壊さないようにして欲しいものです。
余命10年 | ||||
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